安定成長のビッグデータ解析企業ユーザーローカルは割安
過去に取り上げた銘柄なので企業詳細は以下でご覧ください!!
ビッグデータ、AIで2000社以上のビジネスをサポートするユーザーローカル次の決算発表を11月9日に控えているユーザーローカルですが、決算前に現在の株価水準が過去推移からどういった状態なのか?そこを先に見ておいて、決算発表で動きがあれば投資できるように備えたいなと思います。
銘柄スカウター |
ユーザーローカルの通期の業績推移ですが、20年6月期から成長性が好調です。
来期は20%の増収と15%の営利増益という予想を発表しています。
業績予想の修正推移を見てみると、この企業は下方修正をしたことがなく、基本的に通期予想を弱めに出している業績到達度の高い優秀な企業です。
決算説明資料 |
ユーザーローカルは官公庁や大企業向けに自社開発のAIアルゴリズムでのサービスを展開しており、実績は十分にあります。
最近ではイトーヨーカドー、ゆうちょ銀行、厚生労働省がユーザーローカルのAIのチャットボットや支援ツールを導入しており、プロダクト開発をして機能拡張をしていくことで実績からさらなる業績拡大を狙っています。
また、高校の教科書でユーザーローカルのテキストマイニングツールが掲載されており、技術力は間違いないニッチなAI企業でしょう。
過去推移から割安か?
売上や利益成長は上で見ましたが、安定して2桁成長しており、AI企業でありがちな売上が急上昇してから全く伸びなくなるというケースではないので、営業CFが安定して増加しており、成長投資の循環がしやすい企業です。
過去5年間のPER推移では平均PERは60倍です。
現在のPERは31倍であり、平均値からは半分という位置です。
最高PERが110倍、最低が30倍です。
コロナショックで日経平均株価が2万円割れしたときのPERが36倍なので、現在はそれより下の水準と、DX銘柄やAI銘柄などハイグロ銘柄が下落する波に巻き込まれている印象です。
ただ、他の企業と異なりユーザーローカルは増収増益を安定して出している銘柄で、ぱっとしないかもしれませんが堅実に成長し、大企業が使うプロダクトを提供しており独歩高も可能では?と思いますね。
PBRの5年平均が8.3倍ですが、現在は4.6倍とPER、PBRともに過去から割安です。
コロナのAI、DXバブルで過剰評価された銘柄でもないので再評価を待つに値します。
また、自己資本比率88%、ROE14%と十分に投資できる指標が揃っています。
同業のAIやビッグデータ企業を例にPERを見てみますが、
パークシャテクノロジーは72倍
AI Insideが230倍
ダブルスタンダードが25倍
FRONTEOやAppierは赤字
といった状態で、私は比較してPERが低いダブルスタンダードも保有しているので、ユーザーローカルも水準的には同業より割安と考えていいんですが、売上成長率が違い過ぎるため、一概にAI Insideが割高過ぎると切り捨てることもできません。
例えばパークシャテクノロジーは売上30%成長、営利110%成長となっており、成長性でユーザーローカルを超えるAI企業は当然あります。
ただ、私がユーザーローカルを評価する点は安定した成長性であり、過去から業績を見る限りは予想通りに着地する安定感はこういった相場では求められるので、その点を他のAI企業より高く評価しています。