スクリーニングに引っかからないけど投資したい銘柄タイプ
投資先を探すときにバリュエーションからスクリーニングすることがあると思います。
PERが相対的に安い、PERが〇〇倍以下等…
だいたいの銘柄はここより下のPERはいかない、ここより上にもいかないというレンジがあり、業績が右肩上がりならPERは一定で株価は数年前の倍という下値と上値を切り上がるパターンの銘柄に投資できていれば長期投資でも買い増しを続けることができます。
PERが〇〇年間の平均より低い検索では引っかからない欲しい銘柄タイプ
成長性によってPERは変わるので、一概にPER15倍以下だから安いということはないです。
例えば優良株であればPER30倍以下でも割安、20倍以下でタダ同然の激安という銘柄もあります。
オービックやU-NEXT HOLDINGSのPERが15倍になるのはショックか、成長性が完全に停止したときくらいでしょう。
良い銘柄が平均より低いPERなら当然投資対象としたいわけですが、どうしても引っかからない銘柄があります。
特徴としては期中に上方修正をする銘柄で、本決算で出てくる業績予想から2桁以上の増益を上方修正で出してくる企業です。
こういった期中の上方修正が前提の銘柄は、PERが相対的に安い瞬間は上方修正したタイミングであり、通常なら株高ですぐにバリュエーションが正常な数字に戻ります。
例えば、決算前にPER40倍まで上昇、本決算の業績開示でPER30倍が最低値に低下、PERの平均は35倍だとします。
40倍は割高で決算で失望があったか、そこまで変動しない。
その後の上方修正で30倍近辺のPERが20倍まで低下、再び本決算の直前に向けてPER40倍まで期待で上昇すると1年内だと平均やや下程度のPERである30倍が上方修正で瞬間的に激安になり、翌日に株価が20%上昇などの大幅高を連続して一瞬で株価修正することはよくあります。
この場合、この銘柄は平均35倍ですが、32-30倍の水準として割安でない状態でも投資するのが正解になります。
サンリオやアシックスなどの株価が上がっていく過程はこの感じで、他にも常にPERが市場平均よりも高い銘柄は上方修正を前提に株価が形成されていることがあります。
上方修正が続く限りはバリュエーションを保つので株価は切り上がるのでリターンはどんどん増えていきます。
難しい対象として半導体銘柄はPER50-100倍もありますが、上方修正で50%から100%増益もあるのでバリュエーションが高すぎるから買えないということは市場では否定されています。
スクリーニングするなら過去5年の期中の業績修正は見ておいた方がいい
スクリーニングだと条件に当てはまる銘柄を数十から数百見つける感じになります。
良さそうな銘柄の業績修正の履歴は非常に役立ちます。
例えば5年で上方修正と下方修正が同じ回数されているなら景気変動に弱いか、事業の安定性がないか分かるのでPERはそこまで意味がないです。
逆に現状のPERが過去と相対して安い上に上方修正が基本の銘柄なら、上方修正によるPER低下と再評価によるPER上昇で大きなリターンに繋がることもあります。
修正が上方下方ともにほとんどない銘柄であればPERが底であれば、純粋にその銘柄でもっとも安い状態と言えます。修正がない銘柄は本決算での業績開示が全てレベルになるので株価変動は本決算周りに集中しがちです。
全てはバリュエーション次第
増収増益が続く企業はバリュエーションが安いならいつかのタイミングで再評価されます。
究極的には投資対象の銘柄のみでバリュエーションが測れればいいですが、同業と比較するパターンもあります。
単一銘柄のみで測る場合は、成長性は健在と想定できるのにPERが30倍→15倍以下まで低下しているというパターンです。
30倍→15倍なら株価半値?となりますが、業績が上がっているなら株価のピークから20%低い水準でもPER半分はよくある話で、中小型株なら探せばいつも見つかります。
全てはバリュエーション次第なので、成長性がなくなって下方修正されればPERは同じ15倍でも株価がさらに30-40%マイナスもあるのでバリュエーションの評価がしやすい銘柄だと安全性が確保できます。