2024年の振り返り
2024年は予想に反して大上昇し、一時はバブル高値を超えて上昇を続けるなど完全に強気相場モードに入っていました。
年初来から上昇が続いた中で8月に高値4万2000円から3万円割れ目前まで急落したので、ここで地獄を見た人は結構いたでしょう。
8月の急落以降はレンジの中でじわじわ上げていく状態で押し目買いしていればOKのイージーな相場になりました。
上げ相場でやることはない
私が今年大きく買ったのは年初と8月の急落くらいで銘柄が増えたのは8月後が多いですね。
年初と8月安値で買った銘柄はマイナスになっている銘柄が0なので、今年はいかに簡単な相場だったか分かります。
基本的に上昇するか下落から回復するかの上目線の相場だったのでいい感じの銘柄を増やして放置するのが基本で、2024年は純資産が約2倍増えました。
半導体の後に続くAIソフト銘柄がない日本株
AI相場は2023年から継続していますが、最近だとマグ7のようにAIのハードである半導体から、ソフトに移りつつあり、この流れに追従できる日本株がないので半導体株は年安まではいかない銘柄があるものの、高値から3割から半値の銘柄が多くあります。
日本の半導体株はPER的に上がりすぎていたので避けるのが無難でしたが、現在の半値まで落ちた銘柄の中には足踏みの今期から、来期に増益転換する場合に安すぎる銘柄がいくらかあり、AI相場が継続するなら半導体に買いが戻るだろうと思いますが年後半は日本の優良企業でも高値に戻れていないのでチャンスは広範にあるだろうと思っています。
グロース市場は絶望が続く、REITも極めて割安に
東証改革で名称が変わったグロース市場ですが、今年も冴えない展開で8月にはコロナショックよりも低い水準まで下落し、2020-2021年の高値で買っている人は絶望の状況に変わりないです。
また、金利上昇による影響なのか東証REITという不動産から配当を得る資産も安値更新しています。利回り6%台がごろごろあるので改革と配当期待で十分に買える水準です。
グロース市場と東証REITは金利に弱い資産タイプだと思うので今年の日銀利上げは、利上げが続く見込みの間は買われづらいので下落に反応して、買われる展開でも買われないので上がっている期間が短いので全体として安いけど流動性もそこまでないので買う対象にしづらいです。
ただ、金利がピークになって、世界的に利下げが続く状況になれば不確実性がなくなるので買われるかな?と思うので2025年に日銀利上げ完了と米利下げが2回以上の予想以上になれば相対的には強いのかな?と思いつつ、グロース市場はパニック売りが普通にあるのでホールドはしづらいです。
もっと株主還元でいこう!
2023年から東証の改革でPBR1倍割れを撲滅する運動が始まっていますが、未だに0.7倍未満で検索すれば大量に出てきます。
PBR上昇には資産を減らすか、投資効率を上げるか…、つまり日本的でない経営が必要になるのでROIC目標や還元性の上昇など株主還元強化が必要になってきます。
株主還元強化した銘柄は多くが上昇してPBR1倍までは上がっていったので、株主還元強化さえすれば株価が上がることは多くの企業が証明しています。
東証はROE向上をメインとしているようなので、日本企業がもっと効率的に投資をすることを希望しているようですが、米国企業のようふキャッシュフローの中で経営して、ひたすらキャッシュフローを増やすために投資効率を高めるという経営は難しいだろうと思います。
AI相場等で米国企業を見れば一目瞭然ですが、AI以前のメイン投資対象だったクラウド部門までレイオフで軽くして、AIへ投資強化するような経営の流動性は日本企業にあるはずもなく、雇用環境まで含めて日本企業は投資効率を上げるのは不可能です。
より効率的に投資をし、増やしたキャッシュフローを配当する。
これを真摯に行える企業には永続的に投資ができるので、企業価値を継続的に上げるためにROE上昇が必要、その上で還元強化も必要という点でPBR1倍達成した企業はもっと上を見てほしいので、PBR1倍未満で2023年-2024年に割安解消できなかった企業より、しっかりと動いて1倍超えした企業へ投資を増やしたいです。
評価しづらいちょっと成長性の高いPER20-30倍企業
日本株だと年率10%成長する企業でも上位です。
ここ数年は成長性が全体的に落ちているので年率20%成長するような企業はM&Aと内部成長の両方を上手くできている企業で、全体で見れば5%もないでしょう。
半導体株は年率成長では見ませんが、サイクル的に売上や利益が倍増するので安定性はないけど上昇相場になれば平気で2-3倍と上がるのが強みで、ここから外れる年率成長銘柄は成長性が落ちたかな?でじわじわ下落していき、あれ?成長性あったは!で短期で倍増するのでホールドすると下落期間が長く、上昇期間は一瞬という投資家の誤謬に陥っています。
また、年率20%成長が15%、10%と低下していくと、PERも30倍、20倍、15倍とどんどん低下していくので1期でも成長性低下を見せれば3割から半値コースで業界に問題や障害があるとM&A関連銘柄や老人ホーム銘柄のように全体がグロース株から平均的な評価へと落ちていく過程で株価がめちゃくちゃに下落します。
今年はM&A仲介や老人ホーム関連が売られまくったので、グロースだったテーマも変わっていくので唯一無二な年率成長企業を見つけたいですね。
堅牢な堀のあるアバントや、同業が見当たらないイー・ギャランティのようなクオリティのあるセクターから影響を受けづらそうな中小型株の成長に2025年は賭けてみたいなと思っています。