本決算が間近でPER水準が低い投資候補銘柄
3月期企業の決算が5月で終了し、もっとも個別株が動く時期は過ぎました。
ここからは3月期企業の中間決算に向けた夏の枯れから秋の高揚へと向かっていくのですが、4月期から6月期の決算企業はこれから本決算を迎えるので投資対象としては面白いです。
3月期企業はトランプ関税など不確実性を一定考慮した決算が多く、減益と株主還元のセットで上がった銘柄が多いので何らかのアクションに期待ができます。
ショーボンドホールディングスはインフラの補修に特化した企業で老朽化が進む日本のインフラ事情において官民ともに高い需要で成長が続いています。
今のインフラはテーマが水道に偏っていますが、本質的にはコンクリートも崩壊したときのリスクは他より高いので老朽化は全体的に問題です。
昨年20倍以上のPERで取引されていますが、現在は17倍程度のPERで過去5年でもっとも安い水準になっており安定成長が続くならバーゲン状態でしょう。
決済サービスを展開するウェルネットはトランプ・ショックで急落していますが、4月末に上方修正で利益を上乗せしており、5月末には優待増設で配当性向50%と還元が強い企業です。
昨年の8月に起きた日銀ショック時は本決算で利益成長を出してきたことで急上昇しているので現在の水準はまだまだ割安。
アニメ制作のコンテンツで稼ぎIGポートは税金によって純利益は伸びていませんが営利は好調で、本決算で底をつけて上方修正に期待ができます。
トランプが映像作品にも関税をかける勢いなので短期は厳しいですが、アニメの人気が下火になる気配は1ミリも見えないのでアニメはまだまだ上がっていくでしょう。
最近のIGポートはPER30倍が底なので本決算次第で上下に大きく動くでしょう。
連結会計システムのアバントは配当権利後の本決算前に買おうと思っている銘柄ですが、2桁成長の高シェアでPER16倍というバーゲン状態です。
昨年8月は日銀ショックでPER20倍から13.3倍まで下落、そこから本決算でEPSが向上しPER24倍まで株価回復で底値から一気に株価2倍手前までいきました。
この企業が安定して高いPERにいられないのは上方修正がないからで、やや弱めから期中に上方修正と増配をしていれば株価維持できそうだよなと思っています。
企業側はPERを高める意欲はありますし、2桁成長かつ増配確約しているので安値で買えば数年後には高配当になりそうです。
住宅アフターサービスのSolvvyは私の投資先で足元は株価回復が既に始まっている高成長で割安な企業です。
前期が29%増益、今期が20%増益でPER12倍で落ちていたので投資しましたが、配当性向30%への引き上げにより株価が上昇しPER15倍になっています。
15倍のPERはこの企業だと妥当な水準ですが、本決算で2桁増益が維持されて増配が出てくればEPS向上とPER20倍への上昇セットで上がると踏んでいます。
今回は次の決算シーズンである8月の末までに本決算が出てくる企業から、企業の平均PERから低い企業を選びました。
PERが低い状態で増益が出れば上昇の材料として当然ですし、弱めでPERが低いので下落はそこまでしないので比較的安全かなと思います。
3月期の企業は本決算で株主還元を使い切ったので業績が動くのは本決算企業に期待したい。