ナンピン買いか高値追いどちらが良いのか?
投資をする際は値動きが必ず起きるため、あえて損失を出したいとき以外は上がる物へ投資するために買うのが基本で、チャートがどうか?買値からどうかは最重要となります。
ナンピン買いは例えば2000円の株価で投資した銘柄が1800円に値下がったのでさらに買い増しして取得の平均価格を下げて、2000円に回復した時点でも利益が出ているという状態にできる方法です。
高値追いは2000円で投資した銘柄が2500円になって追加で買い、3000円で買いと上がり続ける銘柄に対して取得単価が上がっても総額を増やしていくことで〇〇%の利回りよりも、〇〇万円のリターン総額を増やす方法です。
私はどちらも経験がありますし、得意とする投資家を模倣して戦略を考えたことがあるので今一度再考してみます。
ナンピン買い、それは高度な戦略
ナンピン買いは買値を切り下げていくため、遠い将来か適正株価か本来の狙いの株価がある場合にするべきで、例えばPERがPSRがPBRがなどの指標で安易に行うと指標を切り下げ、あるいは業績悪化で指標は上がって株価が下がるみたいなケースに遭遇するため、高値追いより難しいです。
過去に5000円の株価だった銘柄が2500円となっていればお得感がありますが、本質的な価値や当時の市場からの期待など株価以外に多くの変数があるので過去の高値は参考になりません。
私の好きな投資家でマイケル・バーリはリーマンショックの空売りで儲けた投資家で、ロングだとミーム株になる前のゲームストップへの投資で知られています。
彼は本質的な、あるいは実態となるような価値を見出してそこに向けてすぐに投資するタイプで、取得から損失が発生しても継続して投資を続けて、最後に大きな一発を当てて大儲けするタイプで期間リターンが悪い時期もありますが、一発で+200%以上を稼ぎ出すのでそれをファンドとして行うのは個人投資家以上に難易度があります。
ナンピン買いの個人的な経験としては、このセクターは絶対に再び注目されるという前提で、そのセクターの大型やニッチ株を底値付近で買うためのナンピン買いは私の経験だとありまして、2022年の夏から2023年の3月までAIブームが盛り上がる直前にAI株を底値で投資しており、AppierやPKSHA Technology、ユーザーローカルなどにナンピン買いしていました。どの銘柄も底値から2倍以上になっていますが、それでもAIが注目を浴びる前は10%を超える含み損失の期間もありました。
ナンピン買いで重要なのは、その銘柄自体が悪化していない、悪化しないことを前提に期待だけが剥がれていて、期待が再び乗っかる可能性が高いか?ここを意識しています。
EVや無人化などのFA、半導体、AI、SaaS、人材系などは短期的に逆風が起きても、技術の進歩や時代の変化で必ず注目されるセクターであり、セクター全体が割安になったら大手とニッチを買うようにしています。注目が剥がれている間はもともと割高なら途方もなく売られていきますし、半導体や人材系は需要での業績悪化が上下に大きいため短期で20%の損失は当たり前に起きるのでナンピン買いと耐える期間が必要ですが、動き出すと1ヶ月で+50%は当たり前なのでナンピン買いするなら期待が動くセクターであるべきでしょう。
ナンピン買いで損失が無限に膨らむ人がいますが、それは例えば今のAIブームでAI株へ投資します。
ブーム前とブーム中を比較するとPERやPSR、PBR全てから割高です。
AIセクターから期待が弱まり市場から売られていくなら上の指標が過去に戻るまでに半値以下になるのが自然で、高値で投資した割高セクターはナンピン買いするにはハードルが高すぎます。ごく短期のセクター調整なら成功しますが、高値からのナンピン買いだけは避けた方がいいです。期間リターンは当分悪いですし、損失から復帰するのに時間がかかる可能性があり、最悪ディスカウントでM&Aされてしまうと損失が強制的に確定します。
高値追い、バカでもできる簡単なリターンの増やし方
ナンピン買いは業界動向やマクロな経済情勢の読みなどが必要です。
例えば半導体セクターであれば業績関係なく、金利など金融市場からの影響だけで株価が動くから逆張りするなど。
高値追いは非常にシンプルで、上がっている間は買い続ける、持ち続けるだけです。
高値追いの基本は何段階かのステップがありますが、シンプルに考えると以下
①直近の高値をブレイクした
②上昇トレンドになった
③移動平均線までの調整はあっても、そこで反発して高値更新する
④高値更新を続けていく
⑤どこかで崩壊する
高値追いは上昇トレンドを前提としており、株価の上値と下値が切り下がっている銘柄を買い続ける方法で狂気のように見えますが、最悪売るべき水準はありますし、株価が切り上がっているなら10%くらい下がってもリターンは普通に多いので上昇トレンドを乗り換えながら、3勝7敗でも1勝が大きいトレンドだったならトータルリターンは損失を上回ります。
トレンド転換しても設定した損切りラインを超えて保有したり、あるいはS安連発をくらわない限りは損失が限定されている方法です。
高値追いで破綻する人は、レバレッジで投資をし、さらにボラティリティがありすぎる銘柄のS安をくらって退場するケースが多いですが、上昇トレンドの真ん中から入っていて退場するのは普通あり得ない。入るタイミングと撤退のタイミングがナンピン買いより難しいです。
この高値追いはボラティリティが高く、上昇トレンドが続くほど短期の値動きは荒くなっていくのでバカくらいの方が向いている投資方法でもあるでしょう。
上がる限りは持ち続けるだけですし、下がっても調整の範囲内であれば問題ないので、簡単に売らない投資家にも向いています。
問題は上昇トレンドが数ヶ月以上に及ぶ、長期間の物ならいいですが、短期で2倍みたいな銘柄の場合は極めてボラティリティが高く、短期2倍銘柄は1ヶ月以内に±に50%動く可能性が他の銘柄より圧倒的に高いので期間の上昇率が高ければ高いほど、確率的に期間内の値動きは±に大きくなります。
これを現在代表するのが半導体銘柄で、1日で10%動くのはざらで、大型株で5%以上動くことが多く、何もなくても2-3%は日常的に動くので損切りの日を1日間違えるだけで損失が膨らむこともありますし、利確が1日早いだけで次の日にもっと上がる可能性もあります。
私は底値買いと高値追いを両立した投資方法を最近は試していまして、底値で買い→上昇トレンドになったら投資数を増やす、ならなくても対して損失はないので1勝9敗でもリターンが出るようにしています。1敗あたりの損失を1勝あたりの利益が10倍以上上回る期待が大きいので有利な勝負です。
底値買いと高値追いは複数の候補に同時投資すると確率的に引きやすく、例えば底値の可能性があり、テーマや業績的に上方向があり得る10銘柄へ投資、3銘柄はさらに下落し脱落、7銘柄のうち3銘柄は上昇を始めたとなれば、資金は上昇開始の3銘柄へ振り分けていけば、損失が3銘柄、ほぼ動きなしが4銘柄、上昇開始が3銘柄で3銘柄が10%のリターンでも取れれば十分に利益が発生し始め、その中の一つが大きなトレンドを形成して+50%、+100%、+200%と増えていけば大勝利です。
私はこの方法で野村マイクロサイエンスを5500円の底値買いで、3月1日時点の19600円までの上昇トレンドへ乗っけました。
上昇トレンドが終わったかの見極めですが、野村マイクロSの場合は半導体株なのでセクターのトレンドが終了したか?も重要指標としており、日経平均株価が上がる限りはそれ以上に野村マイクロSが上がると期待しています。
それ以外の見極め方としてチャート分析になりますが、上昇トレンドの間はPERが上がっても、配当利回りが下がっても上がっているから上がっていくというトレンドだけで上昇します。
高値から10%くらい下がることは上昇トレンドの間は調整で済まされます。
トレンドの崩壊は高値更新→調整→再び高値のときに高値の更新ができない。
高値更新できず、再びの調整で下値が切り下がる、再び高値は更新できない。
高値自体が切り下がり、下値はサポートラインが下がっていくとなればトレンドはほとんど崩壊しています。
上昇トレンドは下値と上値が切り上がっている状態なので、
逆に下値と上値が切り下がりだしたら、それは下落トレンドの入り口で下落トレンドに突入すると今までの期待を全て吐き出しながら上昇トレンドと同じ期間、あるいはもっと長い期間下がり続ける可能性があります。
なので、上昇トレンドが終わったかを見極めるのが重要で、誰もがトレンド転換を意識しているので変わったら早めに利確してしまうのも手です。大きな勝利を手にしたなら次のトレンドを探してもいいでしょう。
そろそろ結論を考えていこうと思いますが、
最近の私は両方を合わせた投資方法を試していますが、基本的には上値を追う方がリターンが継続的に出しやすいです。
一発を大きく当てる場合、上昇トレンド発生銘柄を発生前の底値の期間で買えているのはナンピン買いなのでトレンド発生してから最後まで売らないならナンピン買いに軍配が上がるでしょう。
確率論で言うと、下落トレンドの銘柄が再び上昇トレンドになる確率は低いので、これが必ず上がるという意志と分析力があるならナンピン買いは有力な方法です。
繰り返し試して、失敗や経験から反復して経験値を稼ぐには高値追いのほうが学べるし、再現性が得やすいです。
ナンピン買いでの成功経験あるので固執している点もありますが、セクターローテーションを活かすならナンピン買いは一つの方法。両方使えると大きいですが、下落トレンドを買うナンピン買いと上昇トレンドを買う高値追いの両方の管理は神経を使うでしょう。
初心者には狂気的ですが高値追いの方が投資らしさを学べると思います。
