本日の日本株全体の上昇は踏み上げ相場と楽観相場の両方
本日は幅広い銘柄が上がっている楽観相場であり、日経ボラティリティが11%上昇しているので踏み上げ相場レベル2が発動しています。
本日の株価上昇にファンダメンタルズ的な理由をつけるとすれば「米国債務上限問題」の事実上の終了でしょう。6月がXデーだったので事実で売るが発動するまでは時間があります。
本日の下落銘柄で上位にいるのが日経ダブルインバースで、そこまで大幅下落している個別株はありません。
ボラが上がっていて、日経ダブルインバースが大幅下落しているので今日はダブルインバースが欲しくなります・ω・
踏み上げ相場?
通常、株価上昇と日経ボラティリティの上昇は両方起きません。
ボラティリティが2桁上がるというのは目先に株価が上下両方に大きく動くというボラティリティが高まっていると示すことです。
つまり、株価下落時にもっと下がるよ!と目先の予想が拡大することでボラが大きくなります。
通常の上昇相場であれば緩やかに上がっていくことをみんなは信じているので、ボラティリティは驚くほど落ち着きます。その中の下落では株価が少し調整して、調整の間だけ少しボラティリティが高まる程度です。
現在が踏み上げ相場であることを示すのは日経ボラティリティの5月始めと現在の比較で
16→21に上がっており、株価は上がっている点です。
日経ボラティリティに影響を与えるのはオプション取引ですから、ショート勢が大量に焼き払われて、買い戻しをせざるを得ない状況になっていることで上がっているのでしょう。
つまり、日本株の買いも海外主導で増えていますが、逆張りでショートしていた人たちも買いたくはないけど買うしかな状況で売り側が少ないのです。
これが起きづらいマザーズ市場やスタンダード市場など個人優位の市場では上のことが起きていないので、市場別では全く違う光景が広がっていたわけです。
楽観相場?
現在の相場を終わらせるものがあるとすれば、バフェットが日本株買わない!とかではなく、シンプルに買い方がいなくなったときでしょう。
現在はショートが溜まっているので買い方が買えば踏み上げ相場の様相になります。
ただ、いくらショートしても強い日本株ということを理解したショート勢が買い方になれば、それは楽観相場であり、こうなっても終わりでしょうか。=最後の買い手の可能性
現在は大量買いの外国人、大量買い戻しの日本人という構図で上がっているため、普通にロングしている人は"いま買っていない"と思います。
現在の日経ボラティリティは3月の米地銀ショックのときとさほど変わらない水準なので、警戒は必要でしょう。
通常、踏み上げ相場というのは崩れます。