壊れた債券市場にしわ寄せする株式市場
資産に入れていない配当をもらうだけの銘柄がぐんぐん下がっています。もはやここが一番のリスク・ω・
さて、私の推測通りではないですが、米債の利回り計算をして個人的には高いと思っている米長期金利が上がってしまう可能性を書いていった。
米30年債の危険な利回り計算をしようMAXで30年債が5.5%の金利まで上昇すると見ているが、時間が経過するほど利下げを織り込んだ2年債利回りの低下があるだろうから5%までいけば逆イールドは解消すると思う。
というか、米長期債が4.3%を超えたら株式は投資する価値をほぼ失うので、現在の水準は投資できる対象がないことを示している。
長期債を買えば金利上昇で含み損となり、株式を買えば金利上昇で上がらない、金利低下はリスクオフ相場だから株式がすぐには買われない。
もし、株式市場が上がり、債券利回りが下がるイベントがあるとすれば利下げ的イベントで、来年の利下げ回数を4回以上にすることだろう。
債券市場は壊れた。株式市場は合わせる。
米債に投資すればリスクフリーレートで5%近い金利がつく。
バフェットが投資するように短期債なら長期のデュレーションリスクがいらないのでインフレだけ心配すればいい。すでに実質金利がプラスの世界なので短期債でも有利だ。
株式は債券が生み出す利回りを超える期待値がないと投資できない、現在は限りなく0%で、マイナスになれば誰もが債券を買えばいいという状況になる。
債券を選ばない理由はリターンが高いからだが、現在の米国株を指数で買えば期待するリターンは限りなく小さいので下落するしかない。
株価が下落すればリターンが増えるので投資することもできるが、再び20%下落とか大きなイベントなどを伴うだろう。
もし20%ナスダックが下落して、FRBが利下げに追い込まれれば債券と株式の有利さは不景気などストレスを除いた純粋な期待値だけでいえば株式が優勢となる。
これが株価が底で買われる理由で、今から投資して10年後に50%以下の上昇より、次の底で投資して100%以上上昇する方がいいだろう。
ここで言い訳としてマーケットタイミングはできないとされるが、ミネルヴィニがまさにやっているように常に期待値に基づいて動けば、無駄なリスクを追いかける投資はせずに、良い状況を狙った投資が年に何度もできるだろう。
この投資をやられると毎月積み立てはしないし、資産を流動的に増減させるし、普通の投資家より増減させる頻度が圧倒的に少ないので証券会社からすると手数料は少なく、管理手数料もないので毎月積み立てというパッシブでの安定的な手数料を好むので宣伝している。
株価の下落はイールドスプレッドの上昇、債券利回りの上昇は減少
最後に実践的な計算で終わります。
イールドスプレッドが上に書いた、株式を買うメリットがあるかの指標です。
計算式は
株式益回り - 債券利回り
日本株ならプライム市場の益回りが6%で10年金利が0.75%なので5.25%の期待ができる。
米国株の代表指数のS&P500は5%なのに対して10年金利が4.5%あるので0.5%が米国株の期待値だ。
もし、株式市場がクラッシュするときは10年利回りが低下して、株価が下落するはずで0.5%程度しか上回らないリターンなら米国株のリスクは極めて高いと言える。