米国長期債は計算どおりに4.5%を軽々超えていく
この記事にて米国30年債の利回りがさらに上昇する蓋然性のある計算をしていった。
2024年がタカ派になるFRBの動きをうけて相場は変調したが、まだ追いつけていない投資家が多いのだろう。
来年は低成長&実質の高金利で景気は壊れないらしいのでコモディティは売りなはずだが、リセッションでないので極端に売られることはなく、ラッセル2000は景気が良いのならまだ大丈夫だろう、ナスダック100は金利が重いが低成長が継続ならもっとも成長するナスダック8くらいが魅力的だ。
というか大型グロースにとっては2024年だけなら問題がないと見える。
本日の動きだけ見てもしょうがないが、ラッセル2000>ナスダック100で推移しており、ここから1年ちょいの高金利を躱せれば大丈夫と相場は信じている。
今回の終着点は?
投資家ならすぐに状況に対応してプランABCを考えておく必要があるだろう。
金利が上がるということはFRBの目論見どおりで景気はソフトランディングする、実質金利が高いから長期金利は2024年は高く推移する。これは決定路線だ。
この決定路線を崩すのは失業率の上昇で最新が3.8%で来年末は4.1%にしか上がらないとFRBは見ているようだ。
ここ数ヶ月で3.4%→3.8%ときて労働参加率も改善しているが失業率は0.3%しか悪化しない。
回復→悪化で波をうつだろうが、現在の自動車関連のストライキも問題なく、インフレも問題ない。FRBは失業率の少しの悪化と高金利が経済を冷やしてインフレ退治と見ているようで、失業率が悪化しすぎたらプランAは終わりになるか?
金利は高いが経済は低成長でリセッションではない、これを信じて1年ならラッセル2000などの中小銘柄も強烈には下げない。
①2024年は今年よりもタカ派の年となり、変動を受けたり借り換える債務は最高の圧力を受ける
②長期のデュレーションリスクは2024年以後だけ見れば問題が少なそう
③リセッションがないとされている
これが2024年の最新のFRB予想で、債券市場はFRBの発言を受けて実質金利2.5%、中立金利2.5%まで織り込みに動いているかもしれない。
利上げ回数はあと1回であることは変わらず、大きく変化したのが来年の利下げ予想回数で、利下げ予想を短期金利は織り込んでいないので主に長期金利が変動している。
やたらと長期金利だけFOMC前から変動するので私はずっと違和感があったのですが、債券市場は強い景気から中立金利上昇と実質金利の高水準を見越していたことがFOMCで分かりました。