実は過去最低PERまで落ちているビッグデータのAI解析企業"ユーザーローカル"
データを扱う重要性は今後もずっと増していくと予想されます。
ユーザーローカルはWebサイトやSNS分析、チャットボットによるマーケティング解析。またこれら情報をビッグデータとして活かしていく企業です。
最近のニュースサイトのコメント欄でもユーザーローカルのシステムは活用されており、AIが検知して不適切なコメントを削除したり精度を高めています。
業績としては過去5年間、平均で20%程度の増収増益をしています。
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2017年9月期からの業績情報です。
昔の方が成長性が低く、現在の方が成長性が加速しているのはビッグデータ解析や情報への社会的認知が向上したためでしょう。
また、他のビッグデータ解析やAI関連企業と異なり、自社開発やM&Aによる拡大だけではないので営業利益はコロナ下で一度も減益していません。
営業利益が右肩上がりなため、営業CFも右肩上がりです。
フリーCFも黒字で維持していますが、成長のために財務CFが一時的にマイナスとなっとり、これが直近の経常利益のマイナスです。しかし、これまでの実績や安定的な資産を見れば短期では成長のために容認できる規模。
また、自己資本比率が88%とかなりの高さであり、純有利子負債はマイナスの状態で財務健全性は高いです。
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この健全性と社会的認知の高まりで業績拡大に加速度がついてきたユーザーローカルですが
あえて株価は表示していない18年からの予想PER推移では、現在は最低圏にいます。
上場まもないグロース株のPER一時的低下なら他にも無数にあります。
しかし、ユーザーローカルはコロナ以前から上場している企業で、実績を積んでいますし、他のグロースと異なって黒字化という課題もありません。
そんな企業がPER30倍というのはお買い得感があります。
また、ユーザーローカルは来期の予想を従来より弱めに出しているため、下方修正のリスクは低めです。