【相場点検】NT倍率から見た現在地、まだ半導体株は歴史的に割高
前回の記事で私のポートフォリオにハイテク株が結構含まれているのを書きましたが、それを理解しているのでNT倍率が高いときは高配当株をクッションとして買っていることを書きました。
直近では三菱UFJが日本の時価総額のトップになるなどNT倍率で言えば低下を感じさせる変化がありました。
日本株で言えばトヨタや三菱UFJ、NTTなどが強いならNT倍率は低下気味で、キオクシアやソフトバンクグループがトップになるならNT倍率上昇という感じでした。
NT倍率は歴史的にはまだ高い水準で修正期待
NT倍率は数年後とに水準が一定変わるという前提のもと、過去10年で12-13水準、13-14水準と上がり、過去5年では14-15水準と日経平均株価=半導体優位が毎年定着していました。
半導体株高は昨年から始まっていますが、今年の前半でも14-15の領域は守られており、キオクシアが一気に日本一になる過程でNT倍率は歴史的な高水準である18まで向かいました。
私としては15に近づくなら高配当や低ボラ株を選好し、14前半や割れなら半導体ETF等のハイテクを増やすシンプルなハイテクが高いときは高配当でボラを吸収、高いボラのハイテクが割安なNT低水準ならリスクを増やしにいって相場の盛り上がりを先取りする戦略でしたが、直近は14-15から18へ向かう半導体バブル的な動きで、足元でキオクシアが半値になっても16.37と歴史的にNT倍率の高水準は継続中です。
高配当株は半導体株に追随しないが守れる
半導体株は上がるときに2倍は簡単に取れるのでSNSで賑わいますが、弱いときは一瞬で半値、少なくとも20%下落は秒で発生します。
私は半導体株を長らく持っているのでジェットコースターを何度も経験していますが、持ち続けるなら買うときはNT倍率の低いときなどリスクを取るタイミングを意図的に抑えないと含み損がマッハで加速します。
NT倍率ルールを今回守っていたらどうなっていた、つまり私のように最近高配当ETFに逃がしていたら1ヶ月でどう資産が動いたか見てみましょう。
まず、半導体が多くキオクシアや韓国株の影響を強く受ける日経平均株価は1ヶ月で9.7%下落しています。
日本の半導体株だけで動くNEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信(200A)は同期間で26.5%下落しており、テーマ株とはいえインデックスで1ヶ月で2割以上の下落こそが半導体株です。
NT倍率低下側である日本の高配当ETFである、日経平均高配当株50指数連動型上場投信 (1489)は同期間で+1.2%であり、高配当ETFが半導体や日経平均株価のNT倍率が高いときの逃げ先として機能する効果を発揮しています。
ちなみにTOPIXは3.6%下落しているので日経平均株価 VS TOPIXよりも高配当ETFの方が個人的に好きです。
NT倍率は新水準に入るのか?
上の方でNT倍率はまだ高水準と書いてきました。
それは日本株だけでしょ?と思われるかもしれませんが、世界的に半導体株が高いからこうなっているのでアメリカならNYダウやS&P500とSOXの比較、あるいは指数内の半導体セクターのウェイトが上がりすぎていることで歴史的に半導体株が高いことはSNSで結構書かれており、NT倍率ほど露骨ではないですが半導体株が上がりすぎている懸念は日米ありました。
韓国や台湾は指数自体が半導体そのものなので、日経平均株価とコスピが連動するように東アジアの半導体特化は主要指数を避ける理由として十分バブってます。
上で書いたように日本が半導体メイン指数として日経平均株価が変わってきた過程で、NT倍率の水準が過去10年で12-13から今年の前半の14-15まで時間をかけて上がってきたわけで15-16の新世界になるかはこれからといったところです。
NT倍率で人々がトレードしているわけでなく世界的なメモリーなど半導体株の動きで変わってきますが、評価が剥がれるなら結果的にNT倍率が適正になるまで修正されるので反発するなら半導体が主役で、下落するなら高配当の耐えに期待するという実に気持ちの悪い相場になっています。
過去の水準だとNT倍率は14-15といっても0.5くらいの間で動くので、今年のように15から18まで一気に上がって、そこから18から16まで急低下する1日でNT倍率自体が大きく動くこと自体が〇〇ショックみたいな動きになっています。
このボラティリティは正直言って真正面から受けると痛すぎるので、私みたいに半導体ETFで上昇は受け取るけど、高配当ETFにも逃がしていれば全体の配当が増えつつ高値で高いボラを買い足していない分、貯めた含み益が削られるだけで資産的には半導体ETFがここまで下落しているのに過去最高からそこまで減ってないです。
相場が崩れつつあるがいつも通りの買い増しだと危ない相場かも
足元で半導体が崩れまくっているので買い増す人もいると思いますが、今回の相場は安易に買えないかなと思っています。
少なくともNT倍率的には買えないので、ちゃんと反発を待たないといけないですが高値で捕まっている人が多そうですし信用買いも多いと思うので上値が重そうかなと思います。
2024年の日銀ショックは日本株全体が売られたのでNT倍率低下はそこまででしたが、半導体以外に買えるものも多く選び放題でした。
2025年のトランプ関税ショックはNT倍率が14を大きく下回ったので過去5年の14-15の水準を下回ったので半導体を買うのに適した急落でした。
今回はキオクシアなど代表株が半値になり、半導体ETFですら2割以上下落してもNT倍率が16.3という高水準なため、仮に記憶に新しいトランプ関税ショック並みで買うなら半導体ETFで高値から40%以上の下落になっている可能性すらあります。
本日の半導体急落はTOPIXも下落するなど全部売りに近い動きでした。
銀行株も下がるなど過剰さを少し感じましたが、逆に言えば本格的な下落はまだという考え方もできるため、半導体株がさらに下落する余地はまだまだあると思いますし、そのときに他もまとめて売られる可能性があるので、NT倍率が修正される大きな動きは全然終わっていない印象です。
NT倍率的にバブっても16くらいまでなら下落したときに買えましたが、今回は15から18という異常水準まで一気にいっただけにキオクシア半値でも16.3という歴史的にはまだ超高水準にいるという点で、半導体反発に賭けたい気持ちも分かりますが自動的にチャンスを拾いたいなら危険水準は続いているように思います。
半導体ETFは個別株は年初来ならまだまだ大きなプラスなので、途中で買い増していなければ損失になる人は少数なはずです。
NT倍率が歴史的高水準になった4月以降に買うのを止めていたら、まだほとんど含み損ではないはずです。
最近くらっている人がいるとすれば大きく上がった5月以降に買ったり、買い増した人たちでNT倍率的に過去に何度も韻を踏んできただけに今回の相場急変も避けることはできていたのが救いです。
この相場が意地悪なら、半導体が怖くなって高配当に逃げた後に相場の上昇ドライバーの半導体株が上がりだすと高配当は確実に置いていかれるのでどこかで半導体やそれに近いハイテク株を増やさないといけない点で、私は今はシンプルに資金を置いて買い時を探っています。
この段階で半導体が再上昇するなら何もしなくていいし、まだ下落するなら高配当ETFを買っても耐えるのは限定的で、すでに過去1ヶ月の耐えだけで十分なのでOKという感じです。