紛争に利上げは効果なし
2023年10月13日
2023年10月13日
イスラエルが大規模反撃に出ることで原油やリスク回避に資産が動いています。
CPIが強かったですが、この調子だと10月は紛争からの原油高でインフレ率は高く維持されそうです。
しかし、紛争による中東情勢の悪化でインフレが上がる場合は利上げに効果はない。
利上げして需要を痛めても国内経済が予想外に疲弊したり、結果として好調なままフェードアウトできそうな雇用市場にダメージを与える可能性がある。
いまは労働者たちの権利を守るわがままなストライキを企業が株価下落という経済的損失を出すことで対応できている。限界に達すれば雇用が壊れて企業は労働者を捨て始めるので、それを利上げが誘発しては元も子もない。
私は今回のリスク回避にシルバーをロングしている。
ゴールドが上がると高い確率で一緒に上がる資産で、そもそも需要に対して供給が足りておらず、原油はずっと減産しまくる油まみれの利権屋であるが、それとは異なり需要があるのに金融市場の引き締めが下落要因となっているシルバーは根本的に価値が違う。
有事で原油が上がるのは仕方ない、中東というのは原油のみの地域で他は飾っているだけで何もない場所だから、そこで問題が起きたら上がる。
しかし、有事で金利高の維持は難しく、リスクオフで金利安となっても原油も上がるためインフレを警戒するだろうから株は買われづらい。
イスラエルが勝利するだろうが、問題は他で何かが爆発する懸念。
北京でイスラエルの外交官が刺されたように他の地域に紛争からの対立が持ち込まれるかもしれない。
利上げでこれらの問題が解決するか?いまはその時期ではなくなったようだ。
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