株価水準の引き上げに期待できる銘柄
直近の成功投資ケースである丸千代山岡家のように業績好調で株価バリュエーションが割安放置されている銘柄を深掘りしていきます。
決算発表で業績が良いのに株価が上がりきっていなければギャップが埋まっていくはずなので、再びトランプ関税ショックのようにファンダ無視の暴落が来たときに買いやすい銘柄をピックアップします。
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銘柄スカウター |
成功ケースとして丸千代山岡家のPERと株価推移を見ましょう。
私が買っていたのは赤色の線が下側にあるPER13倍の決算前と決算後の11倍の水準でした。
昨年はPERの底が15倍だったのでラーメンチェーン株の平均的な評価として15〜20倍のPERを目標に買っており、現在は17倍まで株価が回復して含み益となりました。
業績好調で上方修正があればPERは再び下落するので株価上昇でバリュエーションのギャップが埋まると想定している銘柄です。
ラクス
クラウドサービスで国内で数少ない成功企業であるラクスは業績が好調な割にバリュエーションは最低水準で評価されています。
ラクスは以前は本決算での業績開示がされていませんでしたが前期から開示がされるようにあり、上方修正も期中でされています。
今期は21.5%増収の46.1%増益が最初に出てきた数字ですが、仮に上方修正が細かくされるなら増益幅の拡大でPERは現在の最低水準から改善するはずです。
現在の34.5倍のPERが高く見えますし、前期から成長率が落ちているのでPER低下が株価のアンサーな可能性がありますが、日本株で利益が25%以上の成長を継続している優良企業はPERが30倍超えなのは普通であり、30〜50倍のPERの中で評価されます。
現在の34.5倍はそういう意味では優良株としての評価を受けており、上方修正が出てくればPER40倍台への回復で一定のリターンは出そうです。
ティア
東海基盤の葬儀事業を展開する企業
ラクスとは異なり期中での上方修正でPERが大きく低下している銘柄。
株価も上昇で反応していますがPERはそれでも以前より低い水準で、利益が増えても増配がされなかったので一定程度の反応を終わっています。
M&Aなど戦略的に規模拡大をしている状況で中期経営計画を上回る上方修正となったので、今期中か本決算で数字が更新された中期経営計画が出てくると見込めます。
既に配当利回りが4.2%あるので増配に関しては期待しづらいですが、配当性向50%超えでも成長してきたので配当性向が高い=成長できないという日本人投資家の妄想をぶち壊しています。
アバントG
私が昨年の日銀ショック時に大儲けした銘柄で、連結会計システムの上位企業です。
この企業は期中に業績修正はしないので3Qの普通の数字で急落しています。
成長性はあるので本決算で来期も2桁増益が維持されるならPER的に一定は上昇余地があります。
継続的に上がるほどの上方修正力はないですが業績は堅調なので下値くらいは上がってほしい銘柄ですね。
HENNGE
ラクスと同じSaaS企業で最近の時流に合うサイバーセキュリティ系の銘柄。
上方修正でEPSが34.5円→38.9円〜43.2円となっており、
最低の38.9円をベースに51.3%増益が見込まれています。
仮に上限の達成をしてこれば現在の予想PER自体が高い数字となっていますし、期中の修正が珍しい企業が初めてレベルで上方修正してきたのはサイバーセキュリティ需要の大きさを感じます。
HENNGEはまだまだ導入余地があり、クラウド化で必然的にユーザー数が増える事業をしており利益率も改善しているので今期がレンジ上限成長で来期も50%近い増益ならPER的にはクレイジーなほど安くなります。
HENNGEはコロナ正常化以降のクラウド停滞でも43%→58%→62%→51%(今期)と高い利益成長率を誇っており、これで38倍のPERはいささか低い評価です。
PER的に最低ではないですが、会社予想の上限の増益幅なら最低水準と誤差しかないバリュエーションです。
仮に10%の下落をしてもチャンス拡大かな?としか思えないので、トランプ・ショック的なものが発生すればいの一番に買いたい銘柄の一つです。