日本はデフレ脱却できていないし、アメリカはインフレに勝っていない
日本政府がデフレ脱却宣言していないのに日銀が利上げしたことで相場は混乱を何回かしてしましった。
デフレによって発動した異次元の金融緩和は円安の圧力なのか、政治の圧力なのかデフレ脱却宣言することもなく解除→利上げが起きて日本株は高値からだいぶ遠い水準になってしまっている。
これは日本がクレイジーだから起きたことだが、インフレと戦いが続いているFRBはデータ次第と利下げは引っ張り続けている。
FRBは経済指標の下方修正も認識しているでしょうし、景気減速も認識しているが高い金利を維持しているのは高いインフレが終わったと宣言できていないからでしょう。
この点でFRBの方が律儀で、このせいで利上げが遅れてしまったがFRBは多少経済が悪化している状態が続いてもすぐにインフレ終了宣言しないかもしれない、利下げが遅れるかもしれないので弱めで高ボラの相場が続いているので連銀総裁から出てくる発言は極めて重要な判断材料となる。
完全に経済指標の世界と、金融政策の世界で主要株価指数は動いており、どうなるかが未知数なので安易な買いはできない。
短期トレードならいいが、円安メリット銘柄を中期で保有すればたれ続ける可能性がある。
茂木からデフレ脱却宣言を半年以内にすると発言が出てきたが、これが本当なら日銀の利上げはデフレ脱却の根拠となる数字とともに半年以内の利上げの可能性が上がったことになる。
待たなかった日銀はFRBの利下げが確実視される中で、大方が年末までに1回利上げすると思われているので日米の中央銀行の動向でしばらくは動いていくことになる。
その上で最大の懸念は新しい自民党総裁が円高目線なら無理な利上げ、
アメリカで共和党が勝つなら無理な利下げをするかもしれない。
中央銀行が数字を見ながら模索している状況で政治側のゲームチェンジがあると、変な方向に動きかねないのが懸念点です。
まだ日本はデフレ脱却していない。
まだアメリカはインフレを終わらせていない。