円高で絶好調な私の投資先とそれ以外株安な日本株
11月の中頃に円高メリット銘柄を入れよう!と私の場合は10月にパルグループへ投資をしていたので、そういった円高メリット性のある価値ある銘柄を持った方がいいかもという記事を書いてから1ヶ月が経ちました。
そして、今まで売り込まれていた円高メリット株は円安や原材料高によるコスト増を上手く躱せていない企業なので、円高進行で一気にゲームチェンジが起きるため円高の初動で大幅高になる可能性を感じています。
つまり、ほぼ限界まで下げきった円高メリットに関しては保険のように持つことができます。これ以上の米国利上げは市場が織り込んだ通りで終わるはずなので円安は最後の仕掛け次第、米債に旨味がなくなったヘッジファンドがどれだけの量を売りにぶつけてくるか。
記事内の円高メリットは思惑買いから復活するという章の最後の部分で、米債に旨味がなくなるというのは金利が上がらなくなるショート勢が上手くいかない時期を指していましたが、まさに今のことです。
円安への仕掛けはやっぱりというか151円くらいが限界だったようで、私がドル円150円のときにコロナ以降で初めてドルを円に転換したと書いたタイミングでドンピシャでした。
この記事のときにも保有していると書いているパルグループは記事から30%上昇しており、円高メリット銘柄がいかに買われたかが分かると思います。
同様な円高メリット銘柄では同期間でニトリが21%、セリアが29%、神戸物産が16%と今年の主役になれなかった円高メリット銘柄たちが吹き返しています。
円高は思惑とトレンド期待だけで先行される
円高に触れる記事は最近は結構書いていますが、繰り返しになるかもしれませんがドル円が142円では円高ではないです。
ただし、1ヶ月前が151円で今が141円だとすれば、投資家は大きな変動とトレンドとして動いているものは無限に続くと錯覚するので、来月はもっと円高だと勝手に思惑をもって円高メリット銘柄で買えば必要以上に買われるので円高進展以上のスピードで株価上昇。
逆に円安メリットの銘柄であれば、利益がひたすら減っていくので株価も円高以上に下落していきます。
今の1ドル142円自体の評価に価値はなくて、トレンドがどっちに傾いているか?円安なら151円がピークでしたが、どこまで円高に戻るか?日銀の金融正常化思惑とFRBのハト派転換が12月は両方来たので想定以上に円高に進んでいるでしょう。
来年はFRBが結構利下げするらしいと市場が期待し、日銀は思ったより早く金融正常化するらしいと期待される中で米経済は強弱が微妙なので金利部分の思惑でそれ以上にドル円が大きく動いて、それ以上に株価が動くというのが現在の状況でしょう。
日本株は多くが下落していますが、日経平均株価の構成企業は大企業中心で売上の半分以上が海外という企業も多く、想定為替レートは140円くらいの企業が多いので142円の現在は利益上振れがない水準で上方修正期待のない+αが消滅した状態。
140円を割っていけば想定為替レート以下で逆に利益が1円あたり〇〇億円と利益が減っていくので、輸出の多い企業や海外で稼いでいる企業は先行してPERを下げておかないと不合理なことになります。
日本株は円高では上がらない
単純な株価上昇率の比較です。
米国のS&P500が10月から9.7%上昇しているのに対し、日経平均株価は2.5%上昇に留まっています。
途中までは比較的同じような動きをしていて、差がつきだしたタイミングが11月末からですが、11月末のドル円は147-148円とやや円高方向に動き出したかな?くらいの懐疑的な段階でした。
11月末からは円高方向に一方的に蹂躙されているので上昇率の差の説明は不要でしょう。
米国株は最高値に向かって動いていて、ダウはお先に最高値更新しました。
S&P500はもう少しで、ナスダックは100ならほぼ最高値、総合なら頑張りましょうという感じです。ラッセル2000は急いで追いつこうと上がっていますねw
少なくとも日本株と異なって、米国市場では指数が最高値という方向に向かって一致的に動いています。
日本株の最高値に関しては楽観的に言えないですが、せめて今年の最高値を抜くくらいはしてほしいですが今年の上昇がバリューと半導体が主導していたので円高や金利低下では無理という感じがします。
一応はこの円高トレンドが継続すると想定しますが、問題は円高が落ち着く水準です。
140円割れになって一気に130円まで落ちていくなら、今売られる円安メリット系は引き続きうられるでしょうし、円安バフのない日本株は全体で言えばEPS成長が弱まるので利下げでPER拡大が全体の上昇の鍵となると予想すれば、グロースなのかな?という印象です。
日本の企業物価はほぼデフレで、米国も落ち着いたのでインフレとの戦いは終焉したと思ってよく、世界の金融引き締め効果が向こう半年はボディブローのように効いていくとすれば成長性の停滞はこれからで、インフレが弱まっていけば成長している企業に脚光を当てるしかなくなるでしょう。
AI株は米国なら指数を牽引できるので、来年にナスダック100が好調かどうかはAI事業の急成長が必要に思えるので、日本も同様ならAI株の再評価くらいはありそうですね。