GDPナウが5.9%に改定され、パウエル議長の利上げを織り込みにいく相場
ではGDPの成長見通しが拡大していることで米国の利下げが遠のくため、長期金利がメインで上昇してきたと書いていました。
以前も金利が最低維持ならファンダで買いで、上がるなら売りだとしていまして、今回のGDPナウの4%→6%への段階的な引き上げはまさに利下げ期待後退から利上げ観測まで繋がっていきます。
なので、米株単体に関してはプットも儲かっているでしょうし、待機資金が多いので先週のSQ後に上がる予想をしていて、Nvidiaに支えられて予想は当たっていましたが、アトランタ連銀とパウエル議長発言待ちというイベントに押し戻されました。
本日に関しては短期や中期の金利が長期よりも上昇しており、逆イールド的な金利上昇が再び始まっています。
6ヶ月から2年の金利が上がっているので6ヶ月上昇は数ヶ月以内ではなくまだ利上げが続くという読みか?2年までだと中期での利下げ期待は本当になくなりつつあるという債券市場のメッセージでしょうか?
今までの金利は長期金利だけが上がっていたので利下げが遠いんだろうなくらいでしたが、短期や中期が上がると利上げ回数そのものが増える可能性があるのでパウエル議長発言が極めて重要になるわけです。
以前書いたように、パウエル議長ではないですがメンバーの一部が6%の政策金利を言い出し、同調が増えてくると株式市場はさすがに耐えれないでしょう。
6%以上の配当を出せて、増加する懸念のある債務負担にも耐えれる、できたらEPSも増加傾向の企業でないと投資できないです。2010年代からの赤字グロース以外の成長性が落ちていた現代にそんな企業はなかなかなく、インフレを倒すためで原油株やガス株もダメとなると、投資家はインフレヘッジの投資でなく、金利ヘッジの投資をするハメになりますね。
雇用とGDPナウは米経済の強さを示す。製造業やサービス業のPMIは鈍化悪化している。
インフレ低下と賃金上昇で実質賃金が上がりだしている。
全体で見ればインフレさえ低下して、賃金が前月比で小さいプラスを維持すれば実質賃金ベースでの消費増加に期待でき、アメリカのGDPには次以降も期待できる。
高い金利が企業の投資意欲を下げ、AI以外の産業のイイ話がどんどんなくなっているが、雇用が強い。ひたすら雇用が。
そして米国内に工場が回帰している、オフィスの代わりに工場が雇用を生み始める。なら雇用はまだまだ強い。
参考:GDPNow