ヘッドウォータースの株価上昇は適切か?
最近は久しぶりに新規投資をし、投資先全てが含み益で成長していますが、今年の上昇銘柄を一度分析する必要があると思いました。
今年もっとも上昇しているのはAI関連のヘッドウォータースという企業で、私が昨年調べていたときには小さすぎたので無視していた企業です。
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私がAI企業を探したときは参入できる市場の広さ=PKSHA
展開できる国の広さ=Appierで2社に集中投資していました。
ヘッドウォータースに関してはAIインテグレーション、AIのシステムソリューション?
正直言って普通のコンサル企業よりも成長率が低く、AI企業は参入障壁が低いので無視していました。
いまだとマイクロソフトと協業しているので日本における下請け的な感じだと思いますが、DXコンサル的な企業でGAFAやChatGPTの成長に乗っかっている企業です。
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ヘッドウォータースに対して見誤っていたのは時価総額と売上
つまり、PSRの圧倒的な低さです。
私はAI関連で売上の最大値が大きくなる企業に投資を選んでいたので、多くの大企業と協業するPKSHAは国内メインだと最大値は高そうで、国外で活動するAppierは実績からもグローバルでの拡大で両社とも時価総額が4桁億円を楽に超えれると注目しました。
しかし、当時のヘッドウォータースは時価総額が32億円程度で、22年12月期は30%成長で売上が15億円とAI関連にしてはあり得ないほど低いPSR 2倍というAI関連の最安値でした。
現在でも21億円の売上で190億円しか時価総額がないので、PSRで言えば10倍未満で、私が大きな利益を上げているパランティアより圧倒的にPSRが低いです。
パランティアは株価が大きく下げてもPSR10倍割れの時間はかなり短かったので、それで言うとヘッドウォータースは激安だったわけです。
ちなみにAppierがPSR8倍程度
PKSHAが7倍程度なので国内の大手AI勢と比較すれば10倍近いPSRはプレミアムがついています。
国内AI勢のPSRは大手の2社から推測すれば7-8倍程度が妥当なようなので、AI企業を探すならこれの半分くらいの企業を探してこればチャンスがあるわけですね。
結論
ヘッドウォータース自体はAI企業として圧倒的な成長性はなく、規模が小さいことからAIブームのチャンスでどこまで大きくなれるか不明で、他のコンサル企業がAIコンサルへの対応を始めている点はリスク。
しかし、昨年時点のヘッドウォータースはAI企業としては激安だったので、それゆえに上昇率が上がるのは自然な反応。
現在のPSRは限度感があり、米国株なら20倍のPSRまでは夢見ることも余裕だが日本株だと年率50%の売上成長まで加速すれば高いPSRを許容できるかもしれない。
現在は同業と比較しても行き過ぎた割高ではない、ただAIバブルが崩壊すれば成長性鈍化で低PSR化のリスクがある。