どうするLTS
急激に顧客が増えているチームや企業の改革支援のLTS
通期決算発表後にサプライズがなかったようで売られている銘柄
現在だと2360円を下回るようなら損失が発生する水準で保有しており、健全な財務とキャッシュフローに将来性を加えると売られすぎ水準を維持しているように思われる。
株価下落要因は中期経営計画の目標引き下げだと思われるが、これはグロース企業の8割が課題としている中途人材の獲得の厳しさを加味し、新卒重視せざるを得ないという能力不足がしばらく続くために引き下がったよう。
つまり、23年の業績予想である90%の営業利益の増益は下方修正した数字であり、過去の業績推移を見ると下方修正履歴がないことから極めて現実的な数字だろうと思います。
22年の厳しいマクロ環境でも業績は上振れてきたため、しっかりと成果は出しつつ、23年の予想を予め下げているので下方修正は既にされていると見れば、マイナス要因は非常に小さいと思います。
22年12月期の四半期ごとの業績推移ですが、1Qに大幅な増益で、そこからは予想通りに減益しており、売上増加による増収の達成を成功しています。
見てみると当期利益のみが計画未達となっており、これがマイナス視されるところです。
理由はソフトウェアの特別損失で経営上の過失であるとは思っていません。
人員不足が外注費の大幅な増加に繋がっており、国内の人件費やサービス料金が上がるなら利益率の急低下リスクがあります。
昨年は海外企業が行っていましたが、人員獲得のためのM&Aを進める予定であり、売上増加ペースは22年も維持できたことから、23年はコストコントロールが主題となり、上にあげた外注費はそこに含まれる。
LTSは転職の評価が高く、獲得人材の戦略化には成功していることから、22年や今後の課題は人材獲得そのものが難しい点であり、ここは上のM&Aや資本業務提携で強みのある企業と連携していく戦略を進めており、これによって人材不足はある程度解消すると思います。
ここでミスればメンバーズやEnjinのように業績の下方修正、さらに将来利益の低下まで見えてくるため、LTSは勝負時です。
PERは過去3年で見ると
平均46倍の最低がコロナショックの16倍と現在の20倍は限りなく最低レベル
これは業績の下方修正を前提とした株価であれば理解できますが、利上げ局面の22年のどの水準からも大きく低下したPERは弱気過ぎだろうと思います。
22年にコストのかかることは終了しており、それによって減益となっていたため、23年は投資の刈り取りフェーズとなっています。
通常、このフェーズに入った企業は利益が伸びるため、現在のPERから大幅に業績修正で上がることはないと思います。