低PBR上昇の波に乗れ!過去4期増益でPBRが0.7倍以下の銘柄
低PBR企業への資金流入が今年のテーマ化しており、私が以前書いたように東証によるPBR1倍割れがビッグチャンスだ!としたとおりに動いています。
低PBRでも銀行や鉄鋼など利上げ思惑や足元業績絶好調な激安銘柄が買われています。
低PBRのセクターで言えば建設やテレビ局、化学なども続きたいですが、2023年はインフレと需要低下の両面を心配する必要があり、減益する会社が相次いでいるために極端に鉄鋼に資金が入っています。
なので、今回はPBR0.7倍以下で4期増益している企業から今期予想も増益か微減の企業を探してきました。
2540 養命酒製造
大正製薬の持分会社で養命酒で知られる薬用酒メーカーですね。
経営の合理化で営業利益が伸びている企業で、当期純利益は過去のほうが高い企業ですが2023年に入って製品の価格改定をしているのでインフレへの対応も着実に進んでいます。
PBR 0.59倍でプライム上場なので残るためには株主還元や改善策が必要になります。
2733 あらた
日用品・化粧品の卸商社で不況には比較的強い銘柄
商品の調達力に強みがありヘルス&ビューティーが売上の3割、2割くらいのハウス、紙製品、ペットなどポートフォリオは分散されいてるので日用品と化粧品の欠かせない商品を繋ぐ企業
販売先はドラッグストア向けが半分なのでインバウンドや投資を進めているドラッグストア業界の動きを見るに安定感があります。
過去7期連続増益しており、今期も微増益予定です。
PBR0.68倍で2016年から連続増配しているので市場には最適かなと思われる銘柄
配当性向は20%前半で抑えられており、PBR改善で増配余地が大きく、2016年と2019年に自社株買いをしているので株主還元ができない企業ではない。
2018年には現在の株価の倍にあったため、テーマ株化している現在は上昇余地が大きい。
3947 ダイナパック
包装資材(段ボール)メーカー
伸び続けるECサイトにより需要はある段ボールを製造する企業で、今期は価格改定が進んで営業利益は増益も特別損失で当期利益は1割減と問題はない。
PBR 0.3倍で激安株、増配はしておらず前期の配当性向は30%
IRページを見ると投資家の方をあまり向いていないので評価されないのは必然
PBR1倍までが遠い企業ですがスタンダード上場なのでどこまで対策するか未知
9068 丸全昭和運輸
物流サービス会社で3PLなど
物流は苦戦しているところもありますが営業利益は2019年から2桁成長継続
PBR 0.5倍であり、2015年から連続増配していますが前期の配当性向が20%しかなく改善余地が大きい
プライム上場でPBR0.5倍かつ配当性向20%しかないのでファンドが狙う可能性のある企業
9312 ケイヒン
物流サービス会社で倉庫系
PBR 0.4倍で2020年から当期利益の2桁成長が継続中
前期の配当性向は14%しかなく、物流系の株主還元の低さは異常
スタンダード上場ですが、こちらもファンドに狙われる対象でしょう。
9534 北海道瓦斯
ガス会社がファンドに狙われるかは不明ですが、出光興産の前例からして関係ないのか?
PBRは0.5倍でプライム上場なので社会性が高い中でどう問われるか?
少なくとも増益続きなので株主還元しないのは異常、しないなら大規模な賃上げか設備投資をしてほしい。
4期以上の増益(営業)と今期も増益の企業から低PBR企業を探しました。
多くの企業は増配余地すら多くあるので株主還元での上昇余地がある企業ばかりで、低PBR企業の動きが続けば引きづられて対応する企業はあるでしょう。