【ノーコードアプリの雄】ヤプリの高成長はまだまだ持続するか?

2022年11月5日  2022年11月5日 

大企業中心に導入企業数が600超え、継続率99%と掴めば確実に顧客として維持していくリカーリングモデルで収益を拡大している、ノーコードのスマホアプリ開発に特化したヤプリ

足元では赤字幅を縮小していますが、コストをどこまでコントロールできるか?

その中で収益成長ができているかを見ていきましょう!

8月の決算タイミングは相場が崩れたタイミングなので、下落を助長した感もあり、来週の決算発表ではどうなるか?をレビューですね。




ヤプリとは

IR資料

通常半年以上かかるアプリ開発を1ヶ月程度でスピード開発できるノーコードが売りです。

アップデートが頻繁に繰り返されており、機能拡充でユーザーを掴んでいく継続的な収益モデルで一般にSaaSと言われるモデルですね。


IR資料

開発企業に頼むよりも安価で短期間に利用でき、全体が頻繁に更新されていくのでスマホのバージョン対応もしやすいのが売りだろうと思いますね。

開発実績はリーバイスやアンダーアーマーなどアパレル、トヨタや富士通など製造業もあり、小売やアパレルなど内製化人材を常駐しづらい企業が使っている印象ですね。

600社導入でこの売上なので大企業に強みがあるのが分かります。

今後の課題は中小企業にリーチできるか?でしょう。


IR資料 導入実績





株価推移

年初来では62%下落しており、相場が底をつけた5月と10月にダブルボトムを作っています。

ただ、これはラッセル2000やマザーズに似た形で小型グロース株のチャート形状と捉えていいです。

チャート分析はほぼ無意味だと思っていて、グロース市場が反発するなら同様に上がるだろうというのが現在の市場での動きです。

逆に、日経平均株価よりもグロース市場は大きく下げていた分、最近はグロース市場の方が下落幅が小さい場面が多く、決算周り以外では実は小型グロース株は安定しています。

セーフィーやユーザベースなどは連日のようにじわじわ上がっていたので、買っている人は買っているという状態ですね。




四半期ごとの業績推移

銘柄スカウター

上場が20年末なので四半期決算のデータはまだ蓄積されていません。

売上は30%超えの成長を続けており、3年平均は47%成長なので上場ブーストは尽きてきた印象です。

ただ、アプリの内製化をしていくにあたってはローコードやノーコードは普及していくのが自然で、ヤプリはそういった需要からするとShopifyやサイボウズのように需要を掴める可能性は高いです。

現在はCMなど認知度を高めることで顧客を増やすフェーズで、その状態で継続率が99%あるのはサービスが使いやすいんだろうと客観的に思いますね。


8月発表の最新決算では増収増益となっており、売上成長しながら赤字削減ができており、利益率の改善が進んでいるようです。




キャッシュフロー

銘柄スカウター

キャッシュフローは典型的な投資先行のタイプです。

営業CFと投資CFがマイナスなので、営業CFが改善するまでは資金調達を必要とするため、増資のリスクはありますね。




営業損失の大部分


ヤプリは稲垣吾郎を採用したCMをずっと見かけますが、その広告費が大きいです。

Q3とQ4で最大で6億円程度の広告費を予定しており、通期だと15億円くらいですね。

今年の当期利益は9億円程度の赤字と予想されています。最大コストの人件費が20億円なので広告費の比率がだいぶ高い印象ですが、事業モデル的には広告や投資先行なので仕方ないでしょう。


広告費を除けば黒字の状態なので、案外コスト面は少ない印象ですね。

ただし、人件費の増加も20%と大きいので売上成長がいまのペースだと、人材不足でコスト増の主要要因となるリスクがあります。




既存のアプリ開発事業を拡張できる顧客情報管理事業は注目しています。

マーケティングに活用できるもので、アパレルや小売業では活用しやすいでしょうし、タブレットPOSのスマレジと提携しているので小売店はヤプリとスマレジで簡単にアプリ開発とCRM連携できるでしょうから、かなりの低コスト化が図れるはずです。

まだ数字が出てきていないので、今後の決算資料に載るの待ちです。




人件費が増えている理由として、22年は多くのプロダクトが進行しているのも影響しているでしょう。

スモールビジネス向けのLiteを展開しているので、こちらは他のノーコードツールとぶつかるので競争に勝てるか?ですね。

既存事業は特許保有もあり、ある程度の参入障壁を築いていますが、22年からのプロダクトは競争になるでしょうからコストが予想以上に嵩むリスクがあります。


広告費が増大しながら売上成長しているので、広告効果を高めるのがもっとも効果的な感じがしますが、人件費の増大も必要なので広告費の伸びが止まると成長に陰りがあるか?という感じですね。



他のリスクとしてはGAFAなどもノーコードツールを提供していることで、こことぶつかっている点ですが、ヤプリはノーコード専門企業なので対応の速さと展開力で既に大企業向けに実績があるので、中小企業とリアル店舗への拡大が始まった22年の状況を見ると、今後も広告費は大きいですが30%成長が維持できるなら比率は下げられるので、サービスの強みを活かして企業価値を上げていくことに期待。

ー記事をシェアするー
B!
タグ