PERは期待値でしかない。JBCCを売却、Arentに投資
半導体以外が総崩れする中で昨日投資したJBCCは増配で11%上がったので売却し、SHIFTはまだまだ買いたい中で4.5%上がりましたが保有継続しています。
SHIFTは1000円台なら極めて安いと思います。
日経平均株価のPERは平時の最高を軽く超えていく
日経平均株価は最近割高街道を進んでおり、本日の寄与上位はレーザーテックがPER43倍、東京エレクトロン34倍、アドバンテスト59倍、フジクラ56倍、ソフトバンクG69倍、ファストリ34倍と30倍超えが並んでいます。
特に上昇率が高いアドバンテストやフジクラ、ソフトバンクGはPERが50倍を超えており数年の成長性が高まることが期待されています。
アドバンテストの上方修正によって日経平均株価のPERは19.28倍から19.1倍に低下し、その後も上がり続けて本日は19.13倍になっています。
直近で日経平均株価のPERが1番高い日は27日ですが、そこから1000円上がっているのはアドバンテストの上方修正分と考えていいでしょう。
最近の日本株はAI・半導体周辺とそれ以外に分かれており、日経平均株価のPERは普通の相場ではあり得ない19倍を軽く超えています。
通常の日経平均株価はPER14〜16倍の中にあるのが基本で、ここから大きく上に超えるのはコロナショックやリーマンショックなど全体の業績が悪化したときくらいです。
銘柄の集中が起きているのは明白で、業績が急速に成長しないと維持できないので先行きのリスクは高まっているでしょう。
PERは成長性の期待値
バブルでは株価上昇しているPERが高い銘柄に資金を集中したほうが合理的な状況で、最後はPERの調整で終わるのですが期待値次第でしかありません。
PERが高いということ自体が成長性の裏付けなので、期待以上の成長で株価が上に上にいくのはNvidiaなどごく少数の銘柄に限られています。
ソフトバンクGは事業会社ではないので利益は相場次第でAIバブルなら助長する存在として君臨し、アドバンテストやフジクラはAIバブルで成長期待が上がるからPERが上がるというシンプルな反応をしています。
直近のアドバンテストの上方修正はまさに成長性の期待どおりの動きで、これにより高いPERが維持されながら株価が上昇する上昇が次の上昇を生むバブルの好循環的銘柄として先導し、それに他の銘柄が挑んでいく展開に今はなっていますが多くが期待を超えていかないという状況になっています。
PER低下の意味するところ
今はAI投資が爆発的な勢いで増えており、Open AIは1兆ドル投資する気まであるのでOpen AIが資金調達する、IPOするという報道はその後に全部を投資にぶち込むので関連銘柄の成長期待が上がりPER上昇を許容してくれます。
目をAI銘柄以外に移すと、PERが下がり続けている好業績の銘柄も多くあります。
例えば50%増益でPER17倍という銘柄も放置されていたり、30%増益でPER13倍など安定した増益が評価されていないです。
市場では上方修正や成長期待増加が重要とされるので、PER50倍でもどこかで100%増益の期待というのを乗っけていて、それが外れる期待が後退するときに半導体株はPERががくっと下がっていきます。
それ以外の銘柄でも50%増益でPER20倍なら、来期も同様の成長率ならPERは13.3倍に低下します。
期待としては来期の成長性がないとか、成長性が落ちているとかが考えられます。
PERが右肩下がりになる成長株は増益率が100%→50%→20%みたいに低下する銘柄もありますが、成長性を維持したり、1年だけ成長性が落ちて復帰する銘柄などはPER=期待値が戻って来ることで株価が急騰するケースが多々あります。
もし仮に成長期待はまだ落ちてなく、今期中に上方修正をし、来期も成長性があると見込める銘柄でPERが平均の底だったり、下がり続けている場合は極めて有利な投資ケースで再評価で一気に上りやすいです。
PER上昇が始まった正解銘柄は過大評価されても持ち続ける
株価とPERが上がる銘柄を保有できているなら保有している期間の長さがリターンに直結します。
そして、PERと株価が上がっていく状況で次に投資できる銘柄を探していくのが次のリターンを増やすことに繋がるのですが、もっとも分かりやすいのは半導体で半導体株はPERが低いから買えるというよりは高値から半値など暴落しているときにこそ買いやすいテーマ株です。
期待値が高い状態を維持できる優良株なら年数回のチャンスに買うとか、
良品計画、サンリオみたいに業績に連動するパターンは成長性がなくなるまでは売る必要がないです。
市場がまともなら業績とPERが一致しているはずで、25%増益の銘柄は25%上昇するのがシンプルな反応なはずです。
PERが上に抜け続ける期待値だけで上がる銘柄を保有すると同時に、逆にPERが下に抜けている成長性のある銘柄をウォッチしてチャンスを伺うのが相場の面白さだと思います。
私は半導体株は個別では分析できませんが、ETFで代表銘柄を買えるので期待値が低いときに買って、今のように高い時に売っています。
個別株だと期待値はその銘柄次第なので、例えばSREやArentみたいに成長性の割に評価されていない銘柄や、SHIFTみたいに成長性があるのに評価が乱高下しやすい銘柄など面白い投資対象が最近は増えています。
今のテーマ株が総崩れして上の3銘柄が下がるなら業績に影響はないと思えるので強く買いたいですが、趨勢的に利益率改善が見えている建設株は成長期待が跳ねる可能性から高くても買えそうです。
今高いもっと高いも狙えるし、今安い再評価で高いを狙える銘柄もあるので相場に一旦調整してもらって再考したいです。
