中国株は十分なリターンを得て、ここからは財政出動を期待した熱狂相場
中国内部でアメリカ人が襲われたり、日本人が襲われたり。
単純に国内経済の悪化から全く改善されないから悲惨なんだろうなというのは余裕で推察できていました。
中国は国内経済が弱れば外国…特に日本に強く出てくるので去年も今年も、ずっと景気が悪いことは分かっていて、投資家も経済指標から中国経済が弱っているのを知っているので直近まで株価は低迷していました。
今回の中国株の大上昇は中国が日本に次いで、政府系ファンドが自国の株式指数を買い支える政策、自ら潰した住宅バブルを緩和するなど社会主義から資本主義に再転換したことで株価が急騰しています。
中国人はリスク許容度が高いのか上昇に転じれば殺到するので、株式も不動産も上がる間は安心して見ていられます。政府方針が再び転換したり、支援がぱったりなくなるならまだ弱い経済状況から株価上昇が持続するのは難しいと思います。
金融政策での株価上昇は王道、経済は?
最近の中国政府による金融緩和とも見れるのは以下です。
①政府系ファンドが株式買い支え
②都市部で住宅購入規制緩和
③利下げ
中国のGDP成長において不動産セクターは大きなウェイトを占めるので、成長率を達成した政府としては住宅購入規制緩和(投機再加速)と利下げでローン金利低下で市中に回る資金増加、株式買い支えでリスク選好を上げるなどはGDPを考えると理にかなうものです。
完全に中国政府は投機を後押ししているので、私が中国株をロングにした理由は経済はさておき、株式が低迷しリスクが低い中で投機の後押しは勝ちのオッズが高いからです。
金融政策が動き出したので、リスクマネーは動いている。
次に期待されるのは財政政策であり、ここが期待以上に続くなら一段高に期待できます。
大規模な財政出動が出てくるか?これ次第で日本株も上がる
中国株高が日本株に恩恵があると一部が言いますが、現状は中国内部の金融緩和が起きただけなのでこれだけで経済が上向くとは思えません。株式と不動産だけでは庶民には回らないでしょう。
中国はとにかく大量消費の国なので、消費が拡大する強い刺激策が出てくれば、電子機器が売れるので日本は部材や組み立てなど中国進出している企業が多いので足踏みやピークから落ちている利益が上昇する可能性があります。
多くの中国企業は日本同様に外需を支えに業績を上げているので、失業率や不動産バブル崩壊で低下した消費マインドを上昇させることができれば、ほぼデフレの国内経済を回復させて内需と外需の両面での設備投資の増加が期待できる。
なので、トランプ政権もありえる中国としては米選挙次第で外需が危うくなるので、大きく政策を動かしてくるだろうと思えます。
仮に中国の株価が上がっていった状態でトランプ政権となれば、最大のリスクとなってくると思います。
中国は内需の回復が全然できておらず、日本を悪者にしてガス抜きしていますが、米選挙という外需を方向するイベントに備えて動いているのは明白で、投資家としてはそこを狙って動くのがベストでしょう。
株式だけを考えるとハリス政権+中国の財政出動による内需刺激策がもっとも株価が上がるパターンかな?と思えます。