月曜日は大型株のS安以外で買う気にならない
私が石破氏に決まってすぐに予想したように、日本以外の要因があればすぐに3000円安はすると書きまして、日経先物は1400円安からイスラエルのヒズボラ爆撃というマクロ悪化で2400円安まで拡大しています。
ヒズボラはトップが空爆によって暗殺?されたようで、大規模反撃に出てくる可能性があります。
また、石破氏のアジア版NATOは彼が平和のため〜だの言おうが、NATOの問題で揉めてロシアがずっとウクライナとの戦いをやめないように何かしらの新しい取り組みで今後どうしようもなくなる国が出てくればかえって戦争の火種になります。
アジア版NATOや核の議論は石破氏でセンシティブになる可能性が考えられ、日本は中韓と関係悪化する可能性があります。
なので、現状は石破氏への隣国の反応が分からない上に中東情勢のカオスが続いているので月曜日に日本株を買うことは考えづらいです。
月曜日に買うなら大型株のS安狙い
先月のブラックマンデーで私がビビったのはファンダメンタルズが悪化していない日本の有名な1兆円クラスの大型株でさえS安になっていたことで、これは極めて異常な状態でした。
大型株なら下落前への回復くらいなら期待できるので、5000億円以上の企業がS安なら詳しく知っている企業なら買ってもいいでしょう。
リスク性の高い中小型株やグロース株は月曜日に判断するなら現状の変化が必要で、石破氏がグロース株に優位な低金利や財政出動、新技術優先などがなさそうで、地方創生ではグロース株全体には大きな影響はなく、グロース株はリスク反応が高いので金融緩和と財政出動や投資環境の緩和など高市寄りの方が良かったでしょう。
米国と中国の金融緩和は日本のグロース株も環境的には有利だと思えるので、外部環境で再評価はあり得ます。
石破は岸田路線継続で新しい資本主義の復活
石破氏の党員票は地方が強いです。
地方と言えば菅元総理が副総裁になっているので石破氏は菅氏との地方創生、その上で岸田路線の経済外交を継続するとのことで岸田や菅、小泉の票を取り込んで逆転勝利しています。
高市氏は組閣を固辞しているようですが、石破氏も役職を受けずに自民党内で外野にいて勝利しているので高市氏が中に入ってこないのは、次の総裁選では岸田路線への挑戦をするというように思えます。
今回の石破氏の勝利は菅→岸田→石破の路線の継続で、岸田総理の新しい資本主義を石破氏はいきなり発言しているので、投資家からすれば初期に出てきて大ひんしゅくの「新しい資本主義」が復活しています。
新しい資本主義はブレーンの考えでは増税して分配するのがメイン方針で、石破氏の財政規律を守るという思想的に合致しています。
石破氏は初心として景気最優先と言いながら、財政健全化と両立と記事で書かれているので日本の経常収支が+50兆円くらいになって外国の赤字が拡大する以外での景気拡大と財政健全化はありえません。
つまり、財政健全化を言う以上は取れるところから増税して、国の無駄を減らすのが石破氏の基本スタイルに思え、緊縮財政の可能性が高いので投資家は警戒しています。
先進国の中で病人となっているのはドイツと日本(予定)ですが、ドイツは財政健全化と輸出の低迷でリセッション状態が続いています。
日本は石破氏で財政健全化にリーチをかけており、円高で経常収支が悪化するならドイツと同じような状態になります。
金持ちへの増税は意味がない
金融所得課税の可能性がもっとも高いのは地方創生をしたい石破でしょう。
日本は資産的に偏りがあるので持つ人から取って、持たない人へ分配すると…
金融所得は親から受け継いだもの、完全なる努力と分けることは日本の税制で不可能で、誰よりも頑張ってきた人へ増税し、頑張っていない人々へ分配というのは昨今でもシンガポールやカナダへの移住が増えていますが、豊かになる意欲が高く将来的に金融資産を積み上げたい人は日本から早々に出ていく可能性が高まります。
残念ながら資本主義をやっていく以上は資本に資本が集まるのは当然で、ここを是正するには社会主義への転換以外に解決するのは無理でしょう。
中東みたいな資源大国でさえ王族と資源王とそれ以外の出稼ぎとなっているように、資産が偏るのはしょうがないので、上から取るよりも下が上がりやすくなる方向にするしかないので地方創生なんかしている場合ではないです。
仮に地方創生をメインとして都市部の中所得以下が地方の人の代わりに割を食うなら対立は貧富ではなく、都市と田舎に良くないシフトをしてしまうでしょう。
岸田路線のみが残り、現実路線になるのを待つ
現状の石破氏の総裁決定後の発言は財政健全化や財政規律を意識している点が引っかかり、それ以外では核やアジア版NATOの話が既に出ているのが気になります。
岸田路線継続だけなら市場は金融政策で動いてくれるでしょう。
高市氏優勢で起きていた株高は自民党が何が起きているのか分からない岸田路線から旧安倍派などの財政規律を凍結&財政出動するという緩和的な政権ができそうという期待があったでしょう。
マーケットが岸田路線のメイン政策である成長と分配を評価していたとは思えません。
日本株を上げてきたのは岸田への評価ではなく、世界的な株高と円安がまずあり、その上で東証改革で低PBR改善やROE向上、投資家との対話強化を求めて企業がそれに応じて動いたのが株高の正体です。
石破氏で円安はないので円安株高への期待は低下
東証の改革は既にマーケットでかなり織り込まれており、対応が遅い企業が低PBR状態であり東証改革の株高は織り込まれている
評価されていない岸田路線の継続は市場関係者からすれば安心要因ではあるが、派閥などの自民党の改革を投資家が望んでいないというかどうでもいいので評価対象外。
経済政策の転換が起きそうな高市氏でないため、月曜日は高市銘柄を筆頭に強い売りが予想できます。
私は高市銘柄を持っていないので高みの見物
2020年のアメリカ選挙でネット人気のあるトランプ氏が負けて以降、
ああ、ネットで人気な人は普通に負けるんだと実感し、その後の自民党総裁は岸田氏が勝利したことで選挙自体を利益を取る場所としてはいけないと実感しました。
なので、今回は高市銘柄を持っていないですし、高市勝利前提で相場が動いていたので買わずに売っていました。
防災銘柄をもともと保有していたのでどちらかと言えば石破銘柄を結構保有しており、逆行高が起きればいいな!と期待しています。もちろん防災銘柄の保有理由はインフラは必要だろうと持っているだけで微々たるものです。
保有株の9割は暴落に巻き込まれると思いますw
ただ、先にリスクを落としていたので買う余力は十分以上にあります。
先月のブラックマンデーと異なるのは石破で売りという終わりが見えない点で、月曜日に買い手となるのは海外でしょうか?
ブラックマンデーからの回復相場で軽々買う人がいそうなので、しばらくは低迷するリスクもあるので、タイトルに書いたように買うなら大型株の投げ売りを拾う。