焦っていないなら海外勢が買い戻してから買えばいい
Xだと木金時点で買いの報告をしている人が結構いますが、海外勢は少なくとも8月の第一週は完全な売り手となっているので海外勢の売りに買いで対応するのは海外勢不在の中小型株以外では悪手です。
中小型株はパニックに弱いので大型株が崩れればどっちにせよ終わるので、海外勢売りならブレーキをする、損切りを先にしておくなどでリスク低減をするのが良いでしょう。
今回も海外勢の売りが出てから崩壊したのでヒントにはなっていました。
利上げを煽り、NISAを始めた人々に狼狽売りするなと言動一致していない日本の経済を代表しているもどきの日経新聞が海外勢の動向を〇〇週間ぶり売り越し、〇〇週間ぶり買い越しなどと一応は報じてくれますし、Xには誰が買い手で誰が売り手かポストする人もいるので、確認は色々な媒体で可能です。
ディフェンシブ株を持っている人なら指数の半分以下の下落で済んでいるはずなので、その下げは実質的にプラスくらいに考えておけばいいでしょう。
とにかく現在は海外勢の10ヶ月ぶりの売り越し状態という点で、2023年から上昇の主導は海外勢な事を考えると相場に残るなら逆らってはいけない。
米国の景気懸念がリスク資産全体を減らす方向に向かわせますし、来週も月曜日は海外売りで進むでしょう。
海外勢が買っているときは基本的に円安が進んでおり、円安=株高とシンプルに考えるべきではないですが、ドル円160円のときに日経平均株価が4万2000円まで上がっており、為替介入から利上げでドル円160円→146円の過程で日経平均株価も4万2000円→3万6000円まで下がった以上は円高が止まらないなら株安、外国人売りだと見ていいでしょう。
海外勢が円安を理由に買い越すこともあるし、逆に円安が行き過ぎると今回の為替介入や利上げのような政府の介入を恐れて先に売りに転じることがあります。
海外勢が日本株を大幅売り越し、34年ぶり円安で介入警戒の3月第4週
ドル円と日経平均株価の相関がなくなったなどの記事がありますが、
年初来からの日経平均株価とドル円(オレンジ)を並べると円が強いor横ばいの状態で株価は上がりづらく、円安進行で最高値更新、介入と利上げで円高方向に動くと利上げ前の為替介入から日経平均株価はどんどん崩れています。
この点から今回の利上げが日経平均株価を下げたわけではないと主張する人もいますが、海外勢が介入を警戒して売る以上は介入をした事実が売りの口実を現実とするので、結局は相場上昇の主因である海外勢がいなくなることで買えない日本株となり、今回の利上げを海外勢が介入と判断すればいっそうの売り越しとなって総崩れしてしまったという悪循環です。
なので、円高が止まるまでは日本株を急いで買う必要はないと思います。
今は円高ではないという声もありますが、ドル円146円→120円になったとしても17%下がるだけで、そもそも為替ではなくインフレで世界的に物価が上がった後なので120円に戻ってもコロナ以前のような価格での海外旅行は不可能ですし、iPhoneが過去より高いことに変わりはないです。
為替だけで日経平均株価が動くならドル円120円になると、日経平均株価は2万9000円から3万円の間になるので2021年からの上昇が0となり、パフォーマンスは世界の株式指数で最低レベルに転落するでしょう。
実質賃金のプラスを期待した利上げでしょうが、その前に金融方面から経済に悪影響が出てきそうで、NISA制度などの労働以外の所得も上げようと推進した割に、そこが短期で大きなマイナスとなってしまったのでこのままいけば、実質所得マイナス、金融所得マイナスというマイナスマイナスジャパンの誕生です。
再び書きますが、海外勢が買わないと上がらないのが日本株なので世界株が不安なら共倒れ、政府のさらなる介入懸念や警戒で独歩安、円安進行が次は下落要因として受け取られる可能性が出てきてしまったので日本株の上値がかなり限定的になってしまった可能性があります。
そうなれば日本株の上がる道は為替に関係のない業績上方修正…