グロース市場だけが上がるのは割りと良くない兆候
本日は東証グロース市場が4.48%プラスと1日の上昇幅として今年最大規模の上昇幅でしょう。
ただ、8月上旬の新ブラックマンデーからの急回復で多くの個人投資家にホールドと買いの目線を与えてしまったので、様子見から持たざるリスクに再びなれば下げに弱くなるでしょう。
東証グロース市場は少ない資金でも簡単に上がる
プライム市場の時価総額が920兆円
スタンダード市場が27兆円
グロース市場が7兆6000億円
本日のプライム市場は-0.87%と小幅安ですが、時価総額で見ると7兆3000億円減少しており、上昇したグロース市場分の時価総額が動いている。
4%の大幅上昇したグロース市場は4.4%でも3200億円程度の上昇となっており、あまりグロース市場を海外投資家は買わないが、個人+海外が買えば1日で大きく動くのは簡単でしょう。
追証の投げ売りで上昇を妨げる信用買いも減っていれば売り手不足なので時価総額が致命的に小さなグロース市場は簡単に上がってしまいます。
プライム小幅安→グロース市場急上昇はよくある
プライム市場がから0.1%でも資金がいけばグロース市場は大幅高になるので、ここに資金の循環はそこまでないが、プライム市場など大型株が動かないときは小型株のグロース市場は仕掛けやすい市場です。
しばらくはインフルエンサーやブログの煽りが増えそうですが、長期で見ればグロース市場は下落トレンドの中にあるので、現在の856から年内に1000を回復しないとグロース株相場になったとは思えないです。
グロース市場は1000を超えていた指数ですが2023年10月に800へ下落、2024年4-6月に800割れ、8月に700割れと下値を切り下げている日本の唯一の指数です。
下落幅が大きいので相場が復活するたびに中小型グロース株たちで大上昇相場を演じてきましたが、今回の強い反発は今後のトレンドを決める上で重要です。
再び安値を更新することは考えづらいですが、ないと思った1000→650以下まで一時はいったので小さすぎる市場への大きな賭けは避けたいところです。