日銀の利上げ継続により日本株だけ世界株の上昇に反して急落
過去の動向から経済データを重視するハト派ということで市場に歓迎されていた植田総裁ですが、政府からの圧力かタカ派になってしまったことで市場は混乱しています。
最近の動きとして事前にメディアに情報が漏れたりする体制に疑問視がされていましたが、ほとんどの経済アナリストや投資家が今の利上げや急いだ利上げができる状況にないと経済データを出しても無視したように利上げを続ける姿勢に日本株は米株の大幅高に反して不動産株を筆頭に全部下げの状態です。
昨晩にS&P500が1.5%高になったのに反して2.4%も日経平均株価が下落しているので日本株にだけ"利上げ"売りが出ています。
株式やリスク資産はさらなる利上げがされる、ゴールが見えない状況で一旦売られる傾向にあり、特に日本の大型株は円安メリット企業ばかりなので日本株はほぼ全部売られており、利上げで銀行がちょっと買われるくらいですが米国では利上げによってリスク資産の下落から銀行株も中盤以降は売られまくっていたので利上げ=銀行株高は2022年-2023年の米国ではなかった。
岸田総理も利上げに言及しているし、河野などの自民党議員も利上げに言及していたことから日銀の独立性はないようなもので、最近の政府の圧力に屈したように見える利上げは統制経済を嫌う投資家の資金を失うので一時の中国株のような下落をしています。
0.25%程度の金利であれば問題ないですが、そもそも日本の経済データは外部インフレとインバウンド以外は終わっている状況で、円安のおかげで利益が増えている企業は円安で日本に支払う税金が増えたり、賃金を増やしたり、設備投資したりとある程度は還元されていたので円高は賃上げにも向かい風だと思われますし、円高で経済成長していたのはバブル崩壊以前の時代のものであり最近の日本利上げは景気後退確定演出のようになっています。
植田総裁が利上げに使っている指標がよく分からなくなり、以前に為替のために利上げしないと言っていたのに反した政府側の弱い円問題視の利上げ論に迎合したことで信頼しなくなった人も多いです。