日本政府の利上げ介入観測で円高となり日経平均株価は消滅するペースで下落中
メインチャート=日経平均株価
オレンジ色のチャート=ドル円
強い円という虚構を信じる人々が円高=利上げを求めることにより日経平均株価は大幅下落し、全部の指数を巻き込んで日本企業の価値を急落させています。
円の価値が高かった2009年-2011年は日本の失業率が2000年代でもっとも高い時期であり、正常化で起きるらしい高くて強い円というのは失業率が上がることで起きるようで、今後の日本は円高が進む過程で自然失業率が上がっていく失業時代の幕開けとも言えそうです。
日本政府内で河野や茂木などが強い円か強い塩を求める声を出し、政府が為替介入したことも相まって円安トレンドは終わり、利上げ観測から円高の進行が終わりません。
他方で世界では利下げが進行中で、流石にトルコは利下げしませんが、カナダは利下げを実行し、EUは利下げ観測が強まり、アメリカは9月は確定と見てよく、経済指標を見る限りに早まるor追加利下げが短期でされる期待が上がっています。
世界が利下げする中で弱い円を今更問題視している人々によって、無理やりに円高方向に進んでおり、円高方向に進むので円高になるという円安になるから円安になるの逆バージョンが進んで、一瞬で日経平均株価は4万2000円→38000円割れ間近まで4000円の値幅で下落しています。
大きな金融緩和で相場が変わった後以外は、だいたい円高株安となるので日経平均株価は日銀の利上げ観測や強い円を日本政府が強く探求する間は厳しいでしょう。
世界においては弱いインフレや経済指標から利下げに動いていきますが、日本だけは弱い円という為替問題だけで利上げや金融引き締め、増税に動いているので内需は終わったと言ってよく、日本企業が賃上げや設備投資をするには円安の為替差益で儲けていた以外だと、インフレで価格転嫁して付加価値をつけてというのも円高でなくなるので日本企業は国策で資金が入っているところ以外は短期的に全部厳しそうです。
一応は日本の小さい利上げで金融セクターの改善に期待ができますが、世界が利下げするなら日本の利上げで収益が爆発的に改善する期待が持てないので総合すればどうなのかな?という感じです。金融セクターが日本国債オンリーで利益を上げてきていたなら変わるでしょうが…
為替介入で日経平均株価の動きが止まったときは中小型株に資金がきて、フェーズ変更か?と言われていましたが、やはり日本では日経平均株価が崩れれば死なば諸共なので全ての市場にいないほうがいいという状況で、なんなら中小型株のグロース市場は真っ先にやられており、日経平均株価がさらに下落するなら年初来安値、コロナ来安値さえ更新する可能性があります。
個人的には日銀の利上げはマクロ的にはほぼ無理で、上限がしれているので円高方向に動き続けるのは不可能だとは思っていますが、円安が進まないなら日経平均株価が上がることもないので様子見しています。
再び画像を掲載しますが、オレンジ色のドル円が上方向の円安にいけば日経平均株価は強く、下方向にいけば日経平均株価が上がらないことは間違いないです。
2023年の3-6月の日経平均株価の爆上げも円安だし、
2024年の年初来からの上昇も円安と共にあった事実は変わらないです。
円安=株高は安直ですが、円安株高、円高株安的な動きをここ数年はしていた事実は覆せない。
日本政府の円高誘導は選挙を見据えたものかもしれないが、円高にするメリットが世界のインフレ緩和で弱まっているので円高にするなら逆説的ですが、経済政策強化や減税などの内需強化なしにすれば円安からの逆回転デメリットで結局はメディアが騒ぐことになる。