直近3回では日本が利上げすると世界的なリセッションになっている。
利上げは株安、利下げが株高とされるが・・・
過去のデータを振り返る限り、リーマンショック前も利上げしている間は株価は最高値を更新していたし、ITバブルでも同様です。利上げできる間は経済に問題がないので株価は最高を更新を続ける。
問題は世界の利上げがピークとなり、インフレが終了して成長が終わった後の利下げに移行するときで利下げのタイミングや利上げができなくなると〇〇ショック的な短期で20%以上もの下落を伴う危機になる傾向にあった。
In the history of modern finance, no single indicator has done a better job of predicting when the next global recession will start than when the Bank of Japan starts raising rates. Foolproof! pic.twitter.com/mcq3cyiUSx
— Peter Berezin (@PeterBerezinBCA) March 19, 2024
世界の利上げや経済のピークを判断するのに日本の利上げタイミングがある。
上のポストは日本が直近3回の利上げ後にリセッションが起きたかを示しているもので、日本が利上げをすると1年程度でリセッションになっている。
前提として日本が利上げできる、金融正常化できる状態になることはほぼなく、日銀が誘導しているのがインフレ率2%と経済成長なので、デフレ下の日本ではインフレ率から金融正常化はあり得ない。金融政策に財政政策が追いつかないので成長しないので金融緩和をずっと打ち続けたのはギアを上げずにアクセルを踏み続けている状態で日本という重りがあるのでギアを上げる財政出動なしでは足りなかった。
そして、今回の利上げはインフレ率2%を達成できる見通しなので許容するとして、問題は経済成長の方で成長率見通しは2024年度で0.7%、2025年度で1%と予想されており利上げや世界的利下げで下がるなら今年度は0%前半の成長率で、来年度も0.5〜0.7%程度の成長くらいでしょう。
日本の成長率は先進国ではイタリアと並んでの最下位クラスとなっており、EUが利下げから景気回復に向かうので周辺環境的にイタリアより悲惨でしょう。EU利下げ日本利上げでは風向きが異なる。
投資家としては歴史を韻を踏むという前提に習うなら、米国の利下げと日本の利上げは高い精度でリセッション入りすることを考えると、〇〇ショックはないにしても高値を無理に取りに行くのは危ないのかなと思える。