他の指数との上昇幅を考えるとラッセル2000は上昇余地は大きいが…
奇跡的にトランプ暗殺未遂に終わり内戦を回避したアメリカ
トランプが次の大統領になるというのが大方の予想となっているが、アメリカは移民が増え続けているので民主党の票数自体が多く、日本と違ってどちらとも決まっていない多数は少なく、決まりきった共和党/民主党派で分断されているのでまだ分からない。
このところのトランプラリーでは全部買いの状況となっている、
期待としては利下げ期待は大きく、その上でインフレ懸念があるので金利がスティープ化しながら一応は下がっていく状況になっている。
全部買いの状態なので相対的に安いものなら何でも買うので高値から遠い&直近の上昇トレンドが弱い資産は強く買われている。
そう、ラッセル2000だ。
ラッセル2000は比較すれば相対的に随分割安
ラッセル2000は2021年の高値をブレイクできていない唯一の米国主要指数
日本ならグロース市場や旧マザーズと言われるが、2000社もある点で日本だとTOPIXの下位+東証グロース市場と言えそうでグロース市場とラッセル2000は中身と総数が違いすぎる。
米国主要指数だが
ナスダック100が2021年高値から25%上がっている、
NYダウは15%上がっている、
S&P500は20%上がっている。
ラッセル2000の2021年高値は2411で現在の2200はまだ高値回復さえしていない。
最近はNYダウとラッセル2000が強いがシンプルに上昇が弱かった2指数が強いという印象でセクターローテーションという人もいるが、指数をシンプルに買う主体が割安な方を買っているように思う。
ラッセル2000以外が20%は上がっているとすれば、2411から20%だかの2800まで上がっても他と比較して極めて割高とはならない。
日本の東証グロース市場は日経平均株価ととてつもない格差が生まれているが、米国でもナスダック100とラッセル2000の格差が凄いので、どこかで修正される可能性はあると思えるが中小型株というのは2020年から2021年の相場で理解できるように金融緩和+バラマキ政策と親和性が高い。
トランプが返り咲くなら金融緩和は彼が必要だと思えば躊躇なく指示するだろう。
ラッセル2000はコロナショックで売られに売られたが1年で倍以上になった。
ラッセル2000をファンダメンタルズで買う人はいないだろう、必要なのは余る資金がどこかに向かわないといけないほどの絶好調な状況と高すぎないor低い金利で世界に資金は溢れているので金利が再上昇しない限りはラッセル2000が他の指数と比較して崩壊していた状況はもう考えづらい。
ただ、ラッセル2000などの中小型株は財務的なリスク、経済状況から影響を受けやすい点でコロナショックみたいな今後の不透明性が強いと想像以上に売られてしまう。
リスクは米国が思ったより酷い景気悪化になる点で、ここは逆に考えれば金融緩和を呼び水にコロナショックから1年で倍以上になったストーリーの再来となるのでソフトランディングなら金利低下と余る資金が流れてラッセル2000の高値更新、景気悪化なら短期は再び売られるだろうが景気対策で資金が政府から出てくれば強い反発に期待できる。
ようやくラッセル2000の時代が来たのかもしれない。高値を更新してから認識していたら遅いだろう。
まだ利下げ回数すら不透明なので期待先行だが、他と比べれば十分に安い。2000社を選んで買っている投資家は少ないだろうから現在のラッセル2000ラリーは全部買いだろう。