負けない投資をする
現金と比較できる資産は不思議なもので上がれば上がるほど欲しくなる。
一度下がりだせば過去の高値を妄想しながらもひたすら下落していく。
2024年は前半が最高のスタートを切った、日経平均株価は過去最高値を超えた。
私は日経平均株価が4万円キープするにはEPS上昇が鍵だと過去に何度も書いたので、日経平均株価が3万9000円を超える状況だと現状は売り側になる。
もし夏あたりで日経平均株価4万円台に回復しても、そこで買うのは負けない投資ではないでしょう。
世界的に政治リスクが高まりイギリスとフランスは与党がやばそうです。
日本は岸田総理が自民党総裁を続けるのは無理そうで続けるなら自民党が危ういかもしれない、アメリカはまだバイデンだと思うがもしトラは覚悟しておかないといけない。
政治がおかしな方向にいくと短期的には投資しづらい、自民党の成果である半導体工場誘致等の経済政策がもし立憲民主党とどこかの連立政権などが勝てばどうなるか分からない。
高いリターンが見えていて、損失の可能性が限りなく少ない投資先を探す
もし金利が世界的に下がることが確定したなら債券は良い投資先になる。
日本のグロース市場が金利で打ちのめされたなら世界的な金利低下は、グロース株に圧倒的有利なリターン条件となる。
人々が注目している資産はそこからの上昇余地が小さい、日経平均株価がバブル高値を超えた直後ならそこからさらに1万円高になるのは難しいと直感で分かるでしょう。
AI株は素晴らしい、暗号資産は素晴らしい…
今回の相場は過去とは違う…
AI株にせよ、暗号資産にせよ、日経平均株価にせよ高値から下落して底値後のレンジで買っていた、放置されている状態で買っていた人が低リスク高リターンで投資できていたわけで既に注目されている資産は最高潮で売り抜けれるならリターンはまだあるが、損失の可能性はそれと同じか以上に高い。
分散投資
近年は利上げで債券価格が下落しながら株価が下落した2022年相場などのように、債券と株式の王道的な分散投資が死んでいた。
インフレの下では株式と金、暗号資産、あるいは現物資産などの対インフレ資産への分散投資が必要だった。
最終的に株価は上がったので株価もやはりインフレには勝てるが金利には勝てなかった。
分散投資として株式だけのポートフォリオを組んでいる人がいるが、株式だけだと株式相場の動きから完全に逃げることはできない。
違う相関係数を得るには株式以外も保有して本当の意味でリスクを分散するべきでしょう。
もし、株式に影響を与えるファクターが、その分散先の資産にも影響を与えるなら分散は効果を消してしまう。例えば金利とか…
金利というのは上がっていく限りは上限が見えないので利上げの効果もどれくらい効くのか?景気後退してしまうのでは?利上げで業績悪化するのでは?ととにかく資産価格が下落してしまう。債券は大きな世界なので株式等の流動性に悪化をもたらす効果もある。
こういった場合は高いリターンとして債券や株式の空売りが必要となる。現代はETFで簡単にできるしレバレッジをかけないベアなどを使えば低リスクで違う分散効果を得られる。
タイミングを見た集中投資
投資は見逃し三振がOKな野球で振りかぶるときを自分で選べる。
徹底的に過去と比較して割安な、あるいは割高な、環境が変わってしまった投資先を探せばリスクは取らなくて済むはずです。
限界まで待って投資すればリスクを背負っているのは、投資するまで待った私より先に投資した全ての人々たちとなる。下がってから買うことでリスクが消えてリターンが極大化している。
日経平均株価で言えば、EPS改善の環境変化まではレンジ相場前提で高値で売って、安値で買い戻すという繰り返しをベータの高い銘柄でやれば上昇時は大幅高をし、下落時は急落する。この片側だけに乗ればリスクは少ない。
問題なのはバブル化している銘柄への集中投資で、この場合リスクリワードは悲惨なほど不利となる。
上昇幅はバブル化していない銘柄よりも高いが、代わりに下落率はバブル化していない銘柄の数倍以上ある。
50%の上昇幅の可能性のために、75%くらいの下落余地のある銘柄を取りに行くのがバブル銘柄への投資で、中小型株なら8-9割下がることもおかしくない。2022年の金利高株安でコロナバブルで高騰していた銘柄は軒並み半値ではすまなかった。
リターンを諦める年があってもいい
もし無駄なリスクを取りに行って20%の下落をくらった年があるとしよう、その次の年に20%儲かっても取り戻せていない。
仮に50%のマイナスをくらえば、取り戻すには100%のリターンが必要だ。税金を考慮すればさらに…
下落を甘くみてはいけない、損切りが遅れてもいけない。
損失を取り戻すのが翌年以降になるなら税金を含め、損失よりかなり多くのリターンが必要になる。
100万円の20%マイナス→80万円
80万円の20%プラス→96万円 税引き後なら約13万円なので93万円で7万円足りない。
損失を取り戻すにはNISAなら20万円=25%のリターン、そうでないなら25万円のリターンが必要となり20%の損失を取り戻すのに30%超のリターンが必要となる。
なので、勝負が有利でない最終的に損失で終わりそうな投資は避けるべきで、あまりに酷い年でも0-5%のリターンで終われるくらいの無リスクで小リターンでもOKとしよう。
酷い年が5%のリターン、次の有利な年で20%以上のリターンが取れればいい。
酷い年に25%失えば、有利な年で35%のリターンを得てもリターンは上より圧倒的に低い。
世の中で複利の凄さが何度も語られているが、理解していればリスクこそ徹底的に排除しなけれなならない、マイナスの年があると複利にとっては遠回りとなる。