桐谷さんはヤマトHDを買ったが、それより気になる物流大手2社
桐谷広人さんがXにてヤマトHDを買ったことが話題となっています。
ヤマトHDは物流大手で巣ごもり消費のときに跳躍していた企業です。
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株価やPERはコロナ前も含めて横ばいという感じでコロナ前のPERが17倍から22倍、
現在が18.8倍で株価は高値から半値近くまで下落しています。
PER18.8倍、PBR1倍、配当利回り2.6%とあえて買うにしては理由がなく、増益は少なくとも26年3月期なのかな?という感じで長期で持つには還元が弱く、割安性がない状態で上昇するとしても現在が18.8倍のPERなので2024年問題の中で業績上振れというアルファが必要になります。
SGホールディングス
物流大手で先に改革を進めている佐川急便のSGホールディングスは業績がヤマトHDと同じで弱い状態が続いています。
PERや株価推移は横ばいで同じ条件ですが、PERが15.5倍、配当利回り3.25%であり、ヤマトHDと同じタイミングで下方修正を出していますが上方修正も似たタイミングになるでしょうからPERが低く、配当利回りが高いほうが有利かなと思っています。
ヤマトとSGはどちらも25年3月期は増収営業増益を見込んでいますが、最終益はヤマトが15%減益なのに対して、SGは10%増益なのでSGの方が好業績です。
物流会社は景気に左右されがちで、マクロ要因からも影響を受ける上に2024年問題もあるので今期の間に上方修正or下方修正のどちらかはあると思います。
ヤマトは3年連続で下方修正、SGは2年連続で下方修正をしているので流石に業績にマイナスインパクトのあるイベントはこれ以上やめてくれという感じで、米国がインフレ退治に成功したり、景気後退になるなら日本が景気後退にならない限りはコストが下がって問題が減るでしょうか?
NIPPON EXPRESSホールディングス
ヤマトや佐川は家庭への配達もしているので知名度がありますが、総合物流で言えば日本通運は捨てがたい存在で、国内に製造回帰や半導体工場が増える中で総合物流の日本通運は積極的に業績拡大の計画をしています。
PER12,8倍、PBR0.88倍、配当利回り3.76%と上2社よりも割安性があり、今は1株8000円ほどで買いづらいですが、今後の株式分割などの可能性も示唆しており買いやすくなれば大手で割安というのは個人投資家が持っておく株になる可能性があります。
日本通運は前期が大幅減益であり、今期は48%の最終増益を見込んでいます。
1Qの結果が来週発表されますがそこで2Qの下方修正が見えてくるので、そこを通過すれば買いやすいのかなと思います。
総合物流は巣ごもりで好業績、そこからはインフレ、国際物流減少と全体的に下方修正が目立っており大手より数段下の企業は成長性を維持していました。
大手物流が回復しそうな感じが本決算により出てきていますが、日本通運が1Qを発表する時期はそこまで回復の内容が出るとは思えません。
toBでは西濃運輸が本決算からどういった見通しを出してくるか注視していて、2024年問題は西濃運輸がかなり攻めている領域なので大手の増益転換が物流業界に欲しいところですが、アメリカ株でも物流株は21年の高値を回復していないのでアフターコロナが来ていない、ある意味でブルーオーシャンな領域な気がして桐谷さんというビッグネームもやってきました。