日経平均株価はEPS向上で2024年度の上方修正次第では4万円以上の安定もある
日経平均株価の上昇には米国株の好調が必須ですが、採用される大企業の利益上昇で肯定できますし、少なくとも20年→23年の日経平均株価上昇は業績面による割安是正が大きいです。
5月の決算期を超えたことで日経平均株価のEPSも増加しまして、EPS増加によりPERが低下しました。
PER的に日経平均株価はどうなのか?分析します。
5月1日の日経平均株価EPSは2270円です。
出ているところで最新なのは17日で決算シーズンを過ぎた後のEPSは2343円となっています。
2024年の日経平均株価はPER17倍が天井となっており、17日の38787円のPERが16.55倍となっています。
今のEPSで17倍だと4万円付近がまだ天井となっており、コンサバな日経平均株価採用企業の上方修正が4万円台を超えて定着するためには必要となります。
その鍵となるのは3要素あると思っていて、上手くいけば年内に42000円くらいは見れそうです。
半導体株の上方修正は今年度は必須中に必須
多くの半導体関連株は業績予想だとコンサバな見通しをしていますが、見通しに関してはポジティブな内容が多く、半導体業界が回復から再成長へと向かう可能性を示唆しています。
そのためには先導株であるNvidiaやTSMCなどのビッグビッグの動向が必須ですし、為替の動きが向かい風になる可能性があるものの業績が下期は伸びす見込みの企業が多いです。
半導体株は少し株価停滞していますが23年24年の株価上昇の牽引役だったため、割高からやや割高な銘柄が多く失望売りも若干ありました。
下がった半導体株が業界の再成長で上方修正するのを待てば野村マイクロSのように不人気から一点する可能性があり、PER20倍以下で上方修正できるなら上方修正でPER低下、MAXでPER40倍くらいまでの株価上昇で短期急騰する割安半導体株はあるでしょう。
昨年の日経平均株価EPSはどう推移した?
日本株がコンサバなのは随分前から指摘してきましたが、投資家はコンサバ予想をそのまま受け取り、還元以外で企業を長期評価しないのでレンジ圏の銘柄が圧倒的多数になっています。
昨年の日経平均株価EPSは5月→3月でどう動いたのか?
昨年の5月末はだいたい2100円あたりで数十円は動くのでしょうがないですが、今より10%程度低いEPSでした。
3月は2300円付近までEPSが上昇しており、3月期決算が多いので3Qまでに上方修正していた企業が多いというのが答えでしょう。
5月から3月まででEPSが200円上昇しているので日経平均株価の実力は期中で上がったことになります。
それ以上に株価が上昇したのでPERが1年間で14倍→16.5倍までPERが上昇しているので業績を無視した上昇は限界というか下値が深くなります。
業績が上がった上での株高であれば、PERがクッションになるので今がPER14倍なら押し目買いがしやすいです。
昨年の5月のPERが14倍ですが、12月の日経平均株価は一度も15倍台にはなっていないのでPERを無視した上昇は2024年の年初ということになります。
つまり、31000円→33000円への半年間での上昇は実力で上昇した面が大きいです。
今のPERを維持するという前提であれば、EPS改善で10%上昇で考えると42000円は肯定できます。
ただ、10%のEPS上昇しながら株価停滞だとしてもPERが23年末と同じような水準になるだけで割高是正で停滞もありえます。
一番良いのは米国の利下げでPER上昇を肯定しながら、日経採用銘柄の2桁の上方修正ラッシュならEPSも大きく上昇して4万円台キープという新たな大台を期待したいです。