今回の下落相場でしていたこと
決算シーズンを終えて日本株は全体的には下落トレンドに近い動きをしていました。
日々確認していたのは年初来安値を更新する銘柄のチェックと、私が使っているスクリーニングでPER相対水準が過去2年よりマイナス状態の銘柄が増えるかどうかの2点は注視していました。
PER相対水準の低下は業績に対して評価が下がっているということで、例えば株価が2倍になってもPERが下がっていれば割安という評価ができるので、金利がPERを下げるということの証明となりますが金利が上がらないなら好業績でも売られているということなので好業績で株価反映されていない銘柄を選ぶことができます。
年初来安値更新は大型株が増えてくると相場の底になりやすいので、増えているか?大型株があるかどうかを確認していて買いの判断としていました。
相場下落でも金利が上がっている内はグロース株を買わず
米国経済はゆるやかに景気後退に向かっていると私は思っているので、米金利は利下げ時期が不透明と世界の資源価格上昇以外のインフレはそこまで問題視していません。
日本のインフレも資源価格上昇等が主因で、日米金利差の必然的円安が問題なので、米利下げが遠いなら日本が利上げすること自体はしょうがないかなと思っています。
なので、円安が進んで何度も介入するという繰り返しの間は、金利面でも日本は不安定なのでグロース株は避けていました。
本日は米景気指標の悪化で金利が下がり、日銀が方針を据え置いたことでグロース株は大きく反発しました。
もともと米景気は限界がきていると想定しているので、金利低下で反発するグロース株を水木で集め始めていたので木曜日から反発を受けて利益を得ています。
タイミングとしては日本10年債の金利がピークをつけたと判断した水曜日からグロース株を買っています。
これに関しては短期で長期金利が上がりすぎで、これからの景気指標を受けて横ばいになり、金利上昇が直近1ヶ月のスピードで続かないならグロース株は買えると判断しました。
損切りはできるだけ遅らせた
グロース株を買うのもギリギリまで遅らせ、水曜日にようやく保有株の損切りと共にグロース株の新規買いをしました。
それまでも相場はゆるやかに下落を続けていたので、含み益はじわじわ減っていました。
今回の決算シーズンではグロース株をほぼ保有していないのでグロース市場の下落自体は受けずにいましたが、決算後に売られていた銘柄が下落相場でさらに売られていたので含み損が増え続ける銘柄が少しありました。
ここは直近決算で評価が下がって、相場に負けているので損切りするしかないと判断できた3銘柄から、全損切りは1銘柄、部分損切りを2銘柄で保有銘柄の1割程度しか売らずに静観していました。
損切りはその後の戦略がある前提で私はするので、損切り→グロース株投資で反発から利益を得ることはできましたが、反発が望めないなら損切りと新規投資は時間を空けるべきです。
今回の下落相場で自分が保有する損失銘柄の期待を、一番下落を受けた成長株の中から期待が高い銘柄へ移せたのでかなり理想的な銘柄入れ替えができました。
損切りした銘柄より成長性が高く、株価指標が割安な銘柄を買えたので市場再評価があれば上昇幅が高い銘柄を取れたので機会損失が減りました。
買い戻しや買い増しは?
今回の決算シーズンは多くの業界だ今期は業績予想が低いという2024年-2025年の低成長を目の当たりにしました。
低成長は=景気後退に繋がるので、金利面では下がるか横ばいが基本なのですが、日銀が利上げ等の引き締め姿勢を見せるので低成長+金利上昇で全体的に売られたのはしょうがない展開です。
買い増しするなら成長が予想を超えるか、成長性やファンダメンタルズ以上に売られている銘柄を狙っていきたいです。
買い戻しは一部を損切り銘柄が再び上昇するなら買い戻して、上昇トレンドに乗っかる可能性を残していますが、さらに下落するか反発がないなら損切りします。
買い増しは急ぐべきではないと思っていて、夏の決算シーズンこそが重要だろうと踏んでいるのでFRBの金利がどうなるか?円安状況はどうかしかない6月の相場も不透明なので、業績期待にせよ7月までは短期的な狙いでしか動く予定はないです。
短期的な動きは今回なら金利はピークになったかな?と流石に成長株が安すぎるという2点ですが、これ自体にも長期的な確証がないのですぐに引っ込めることができる新規投資に限りました。
全体的に見れば5月は決算後の個別株の動きの悪さ、それに加えて金利上昇で株安になったので損失が出いている人も多いと思います。
日本株は徐々に上方修正してEPSを上げていくタイプなので、上方修正が期待できる銘柄を狙っていくのが基本で、それに叶うような値上げやグッドニュースがあれば乗っていくのも手でしょう。