小野薬品より紅麹問題の影響が軽微なのに下落から回復していない2銘柄
相次ぐ薬価改定で生産能力や品質管理に問題が永遠に出てくる製薬業界、
紅麹を使用したサプリメントで問題が発生した小野薬品工業は割安性は薄く、成長性も低いですが、過去の高値から半値以下までいったので足元では買われています。
業績への影響はこれからで、一度問題を起こした製薬企業は尾を引きがちなのでサプリメントの効果問題みたいなトクホでない簡易健康食品への規制が入れば業績の継続的悪化は間違いないです。
しかし、長らく利用されてきた紅麹で問題のあるタイミングでたまたま使用していた食品や飲料関連も下落しているので2銘柄を取り上げてみます。
宝ホールディングス
3月の頭には1250円あった株価が問題と需給悪化で1032円まで下落しており今は底値が固まっていない状態です。
紅麹使用の日本酒を9万本自主回収しています。主力製品ではないので致命的な問題ではないですし、日本酒に紅麹が必須のものでもないので下落は過剰反応。
問題としてコロナワクチンなど特需のあったタカラバイオの低迷も響いてるので、業績的にマイナス要因が増えるのは痛いでしょう。
PERは13.4倍、PBR0.92倍と割安さがあり、PBR1倍となる1150円くらいまでは少なくとも上昇してほしい。
食材おろしや主力のみりん、日本酒などコロナからの回復をしており、海外での事業も買収含めて積極展開しているので紅麹程度でどうこうはないでしょう。
紀文食品
紅麹問題で風評被害をくらっている企業に食品関連が多いです。
紀文食品は3月以降だと高値の1300円から1165円まで小野薬品工業問題で下落しており、宝ホールディングス同様に自主回収しています。
自主回収と風評被害を含めれば業績の軽度な悪化はあるのかな?
でも、PER10.2倍、PBR2倍とPER面では業績好調もあって割安です。
EPSが113円→127円(来期予想)と業績の勢いは堅調で、人口増える海外で工場を増やしながら対応できており、食品物流としてチルド物流を事業として展開しているので2024年問題銘柄でもあります。
自主回収は塩辛であり、練り物主力の紀文食品からすれば軽微。
水産で同業のマルハニチロとの資本業務提携を発表したばかりで、効率性向上のために協力体制を発表したタイミングでの紅麹問題となったので1150円の下値ラインで買えるでしょう。
EPS的に増配余地はかなりあるので、増配があればよし。
紅麹問題で下げすぎであり、小野薬品工業以上に回復や評価されるべきでしょう。
まだまだ続報が出てきそうな紅麹問題、紅麹そのものは古くから使われており、これがずっと問題であったのなら日本人の寿命は平均で120歳を超えるでしょうw
宝ホールディングスや紀文食品なら代替品や不使用という訴求もできるので、紅麹不使用!のパッケージがこれから売りになるかもしれません。
小野薬品工業は火中の栗であり、体制自体に問題もあり無成長で割安性なしとあえて買うほどではない、買う人が多いのは強いて言えば話題性があるからでしょう。
紅麹サプリメントに関しても、結構使われていたはずで、ロッドに問題があったとしても健康被害までいった確率は低いのでは?と思ってますね、もともと悪い人が使っていてサプリメントを利用していた場合、効果なしがあっても、悪影響は因果関係が出せるのかが疑問で、実験もできないでしょうから買った人を総当りで調べる以外は本当の影響は分からないはずで、使用していて高い確率で問題がないなら騒ぎ立てるほどの薬害とは現時点では思えません。