まだまだ業績期待のできる不動産株
日銀利上げと配当権利落ちのイベント通過で安心感から不動産株が買われている。
金利上昇は不動産にマイナスですが、不動産の本質は金利以上のリターンを生み出せるかどうか?であり、国内産業の強さ、つまり国内に工場が増え、周辺領域が活況な限りは不動産内でセクターが分かれるが利上げ=成長不可能ではない。
金利以上のリターンを生み出せる、海外流なら住宅も余裕でいけるが、金利とリターンを考えるのは投資用不動産や産業用など一般人以外がメインとなるので新築神話の一戸建て以外は強い状況が続くと見ています。
LAHD
PER9倍で足元は株価上昇中の新築、再生両方を手掛けており分譲マンション、オフィス、商業ビルなど需要が強いセクターを抑えている。
25年度の計画を上方修正しており、営業益からEPS800円となる予想であり、問題がなければ現在の5080円の株価は割安となる。
同じPER9倍なら7200円の株価までは上がるが、とりあえずは上り調子の株価が調整したタイミングを待ちたい。
ウェルス・マネジメント
高級ホテルへの投資と運営を展開する事業不動産の開発と再生
サムティとのREIT提携を解消しており、REITの上場延期で利益が停滞している。
いまは保有不動産の価値を高めているフェーズで、REIT上場のタイミングが利益増加のタイミングとなる。
この企業はREITに対する米金利の重要性を認識しているようで、米金利の利下げが進むタイミングでREIT上場を予定しているようでタイミング次第では話題となる。
今期のPERは8.7倍で、REITは来期予定でもないので業績予想は弱い。
トラストHD
九州地盤の駐車場開発
投資家への駐車場小口販売が好調で、新築分譲マンションも行っており、九州は半導体で熊本以外にも影響拡大中なので業績には追い風しかない。
進捗率が極めて高い状況ですが業績予想が弱く、PER6.39倍と可能性が株価に反映されていない。
時価総額が30億円しかないのでボラティリティが高く、機関投資家もいないのでPERは極めて安い。
株価を見て取引しても意味ないと思える、同業の駐車場開発はPER20倍以上が多いため、6倍台はあまりにも安く見える。成長性が来期全くなくても問題ないように見える。
フェイスネットワーク
投資家向けの賃貸物件の一棟売りメイン
物件の大型化に伴う強い需要で売上と利益が急拡大、大型化により取引が長期化しており、期ズレから今期は下方修正している。
グッドコムアセットと同様なら計上がズレることで来期の増益幅がとてつもないことになるので下落は買い。
マーキュリアHD
投資ファンドの運用
ファンドが乗ることで利益急増、ファンドが継続的に乗ることで大幅増収と増益が続く見込み。
ファンド運用と管理がメインなので他の不動産銘柄よりも複雑性があり、金融環境からの影響が強い、
大幅増収増益の柱となった、1号、2号に続く3号の組成検討をしており、利益貢献と同時に次の事業拡大へ野心的。
ランディックス
城南地区の富裕層向け不動産に強み
競争激化や進出ミス、増員などで利益が減少、仕入れはしっかりしており、売り急ぎをしていないことから戦力化する人材や地盤を活かしたネットワーク効果で来期は増収増益見込み。
減益でPER8倍なので来期回復ならPERは相当低くなる。
本決算で未達と来期の業績回復がないなら多少割高ですが、そこまで下がる余地がない銘柄。
AVANTIA
東海地盤の分譲住宅
PER8.8倍、PBR0.45倍、配当4.36%と評価不足
22年度の最高益から遠いのが低評価の理由だが、買収寄与や事業用不動産拡大など多様化
穴吹興産
四国のマンション分譲首位
ホテルや観光事業など多角化、東京の南千住の分譲マンション開発など
目立った業績拡大ではないが、PER6倍、PBR0.6倍、配当2.6%と増配余地の大きさから株価対策での面で、業績拡大なくとも還元強化可能なので別枠銘柄。
ランドネット
物件情報のデータベースを活かした中古マンションの買取再販
ファンド組成での仕入れ拡大を計画しており、拡大期待。
PER6倍、PBR0.8倍で業績も好調なので野心的な増収が利益貢献することで業績期待。
ROBOTHOME
IoT活用の不動産DXによる賃貸管理やIoT賃貸の開発
野心的な開発計画で販売と継続的な収入を両方を拡大中
増収増益の幅が大きく、計画通りの開発計画なら面白い。
PER21倍、PBR1.7倍とグロース寄りな評価で増収増益の期待ができますし、IoT不動産はタスキ等拡大傾向なので大穴的銘柄。
利益が先行しているので大幅増収をしながら、賃貸開発が順調に進むかが重要でPERは利益化のところで大きく低下すると見込むなら21倍は割高とは思えない。
今回は不動産関連から増収増益期待のできる銘柄を中心に、一部は評価不足で低PBR対策もあり得る?という色々な銘柄を集めてみました。
基本的に機関投資家が継続的に入れる規模の企業が少ないので、不動産ブームで短期高騰しますが、機関投資家不在なので売られて業績通りの高い評価がされていない印象の銘柄が多いです。