寿スピリッツはトレンド転換できるのか?
シュクレイで知られる寿スピリッツは脱コロナで業績が回復から成長へ向かっており、高いROICなど経営効率の良い優等生ですが最近は株価が冴えない展開が続いています。
東証のPBR改善で相場が大きく変わっており、改善要求以前からROEを高めてPBRを上げてきた優秀企業ではなくボンクラな非効率経営企業を買いましょう!と東証が宣告したことで割りを食っています。
昨年の10月までは上昇トレンドとなっていたのですが、10月からの全部売り相場で下値を掘り進め、その後は高値を切り上げることに失敗して新相場の低PBR高配当or半導体の二択でピックされずにブルバックからの下落トレンドの判断のクライマックスまで来ている面白い展開です。
ファンダメンタルズも一応触れておくと、旅行完全復活とインバウンド旺盛で業績の成長は続く見込みでセグメントされる高付加価値のお菓子は中小乱立なので既存のままでの成長や買収での開拓余地が大きいですが、企業としては過去最低PER水準、過去最高配当利回りと評価不足。
現在の株価のトレンドは下落トレンドで50日の移動平均線上回ることなく跳ね返される下落トレンドから抜けておらず、直近安値の1890円のあたりで反発しています。
現在の株価が1910円なのでここから下落が続くようだとPERは最低圏ですが、PER評価水準の切り下げとなっていくでしょう。
配当利回りは過去より高いとはいえ1.3%で下落を止めるほどの利回りではないです。
ここ数日は日中安値だと1800円台に突入すると買われている展開で安値の意識はありそうです。
理想的な展開は1890円付近を下回らずに小幅でも上昇に向かう展開で、5月にある本決算が株価上昇の要因となり得ますが現在からだと決算前の買いにしては時期尚早なので、お祈りとしてPER水準が切り下がっていない前提で考える必要があります。
直近の底値である10月時は業績の上方修正があって株価が回復しましたが、流石に2回連続の上方修正はないので材料がないのが下落を止めれていない点なので本決算が期待できるポイントです。
来期の業績成長自体はあると思いますが、足元だとトレンド感を考えた買いが面白そうで、現在は下値を切り下げるかの瀬戸際で、日経平均株価は過去最高値水準なので下落に巻き込まれる10月相場展開なら1700円までの下落が全然ありえるため割った場合の下値は10%で上は2400円の20%と考えると悪い賭けには思えないですね。
業績連動があり、なおかつ来期増益幅が2桁しっかりあれば2500円の最高値を超えるポテンシャルは十分。
トレンドが下落かは次に日経平均株価が大幅安のときに分かると思います。
今すぐに上昇トレンドに入るにしては材料がないので横ばいになるだけでも十分と言えそうで、買って割れば即撤退か様子見か。