バリュー株はバリューじゃなくなった

2024年2月27日  2024年2月27日 

JPX400や日経225など、かつてはPBR1倍割れで溢れていた日本の大型株が組み入れられた指数をざっと確認してみた。


驚いたのはほとんどの銘柄がPBR1倍付近まで上昇している点で、ここ数ヶ月でその動きが終了している点です。PBR1倍になったら上昇トレンドが終了し、おとなしい犬のように座っている。


バリュー株といえば建設株が印象にありますが、よほど業績が悪い以外ではPBR1倍が普通となっており、銀行や電力、テレビ局などの資産と還元のバランスに難がありそうなところは依然として低PBRですが、なんとかできそうなセクターはPBR1倍達成で大したことない配当利回りと低い成長率、低いROEというPBRから見れるディープバリューはなくなったという状態になっている。


次に低PER改善だ!となってきたら恐ろしい事態ですが、低PBRは大型株では概ね解消され、以前は適当に探せば1倍割れでしたが、今だと0.9倍から1.1倍が多く探すのが難しい。





日本株のPBR状況

2024年1月末時点のデータを参考にしていく。

プライム市場の単純PBRは1.5倍で1年前が1.2倍だったので全体で見るとなかなか上昇している。


大きく改善したセクターを取り上げる(1年前対比)

建設業 0.9倍→1.2倍

ゴム製品 1倍→1.3倍

鉄鋼 0.6倍→0.8倍

輸送用機器 0.9倍→1.2倍

電気ガス 0.6倍→0.8倍

倉庫 0.8倍→1倍

銀行 0.5倍→0.7倍

証券 0.6倍→0.8倍

保険 0.9倍→1.3倍

不動産 1倍→1.3倍


プライム市場におけるバリューセクターは1倍未満でも大幅に1年で上昇しており、純利益のある企業が利益を内部留保しながらPBRが上がるなら株価は結構上がっている、一部で倍を超えるのは当然と言える。



スタンダード市場では1倍→1.1倍と全体で見るとバリュー株は多く残っていることが全体PBRから分かる。一部だけ取り上げると↓

繊維製品 0.6倍→変わらず

ガラス 0.7倍→1倍

医薬品 0.6倍→0.9倍

プライム市場よりPBRが低いので流動性の少なさや還元強化の遅さなど、大型株中心のプライム市場に対して遅れている感があり、バリューの中小型株には低PBRがまだ放置されていそうです。



規模感のあるプライム市場で未だに低PBRなセクターは鉱業、紙パルプ、石油石炭、鉄鋼、非鉄金属、電力、銀行などが0.8倍以下で1倍に上がるとすれば一定のリターンが期待できる。

セクターにシクリカルが多いので為替や世界情勢などから影響を受けやすく、一瞬で赤字になりがちな企業が多いので低PBRしか支えがない。

特に低PBRの場合、赤字で資産流出するのは避けたいので減益程度で留まっている低PBRなら資産は増えるのでまだ投資できる。

ー記事をシェアするー
B!
タグ