東証グロース大幅高!買われた銘柄の条件
昨日は日経平均株価の騰落レシオからまだ上がる可能性の方が高いことは探りましたが、本日はある意味で凄い相場でした。
昨日指摘した点は90くらいなら上がる可能性が高い、5日間の騰落レシオ(正しくは6日)が低いから改善するだろうと書いた点で6日間騰落レシオは74→91と大幅回復し全面高といって良い騰落レシオです。これが続くなら来週中に130まで上がる可能性もありますが、まだ25日間の騰落レシオに過熱感なし。
本日は久しぶりに大幅高となった東証グロース市場を取り上げていきます。
この市場は中小型株が多い市場で記事で1000億円以上の銘柄が少ししかないと書いていましたが、基本は300〜50億円くらいが多い印象。
大幅高でも明暗分かれた東証グロース
本日の東証グロースの騰落レシオは87で大幅高となりましたが、昨日の日経平均株価より低かったので中小型株がいかに弱いかを物語っています。
決算を過ぎて上がっている銘柄もありますが、本日上昇した東証グロースの銘柄には一定の基準があります。
時価総額が大きい
1000億円以上の銘柄は10社となっている東証グロースですが、8銘柄が上昇で騰落レシオよりも高い結果となっています。
10銘柄中6銘柄が東証グロースの上昇率を上回っており、特に寄与度1位のジーエヌアイが18%高なので指数を牽引しています。
上位を20社にまで拡大すると最低時価総額が600億円ですが18銘柄が上昇しており、本日の東証グロース高は中小型株内の大型株が牽引するという最近の日経平均株価みたいな状況になっています。
東証プライムでグロース上がりの銘柄も大幅高しているので、本日のグロース株高は時価総額が500億円から5000億円くらいの外国人投資家からすれば中小型株の価格帯が上がっており、Sansanやラクス、パークシャテクノロジーなど中小型グロースよりの企業が強い日でした。
時価総額500億円以下の東証グロースは何が上がったのか?
500億円以下の企業は基本的に外国人投資家が買える流動性はないでしょう、そもそも流動性がそこまであると思えないので大きく上がったと考えていいですが、小さいところだと個人投資家色が強くなってきます。
エクサウィザーズ 11%高 AI関連
FRONTEO 14%高 AI関連
ヘッドウォータース 15%高 AI関連
ニューラルグループ 9%高 AI関連
Laboro AI 10%高 AI関連
時価総額が500億円から100億円くらいだとAI関連は基本的に強い日でした。
それ以外の上昇銘柄はバイオ系のAIと同様なボラが高いセクター
モメンタムが乗っていて本日以前から上昇が継続している銘柄、決算モメンタム直後の銘柄など指数が上がらなくても上がっていたであろう銘柄も同様に強かったですが、無条件で買われている系統だとAI系が多い印象です。
本日だから大きく上がったといえる銘柄は
①時価総額が大きかった
②AI関連だった=ボラ高とテーマ性のセクター
決算と上昇トレンド系はここで上がるのは当然なので無視していいとして、例えば東証グロース内で割安だった銘柄を買っていたとしても上の適当な銘柄に勝っている銘柄はほぼないです。
OpenAIがAI半導体投資に7兆ドルの調達を進めているので、これが実現やスケールダウンしても半分でも集めてしまえばAIはもっと高いステージにいくと思います。
そのためにOpenAIはAIの新サービスをSNSにどんどん投下してくると思うので、これを活かせるであろう企業を日本株から見つけても大幅高が狙えそうで、AI相場というよりOpenAI&Nvidia相場だと思った方がいいですし、Nvidiaの需要を作っているのがOpenAIなのでOpenAI相場と名付けていい面白い動きが始まっている感があります。
東証グロースには時価総額が小さいけど上昇の勢いがつきそうなAI銘柄は複数あるので、OpenAI相場が続くなら上昇していくのが自然だと思いますし、バイオとAIの相性も良さそうなのでこの辺は高いボラで動くでしょう。
日経平均株価が崩れないなら東証グロースも直近の高値を超えて上昇トレンドをやっと、ようやく、待ちに待ったトレンドが何年ぶりかに形成できそう。