高値追い不要な様子見相場
金曜日にSQを控える中、昨日に引き続いて日経平均株価大幅高とボラティリティ上昇という日本株が高値ブレイクする際の最近の傾向に合致した踏み上げ相場になっています。
ショート勢、ヘッジ勢、ダブルインバース勢、逆張り中小型株勢に損失を与える現在の相場は、日経平均株価を構成する銘柄に近い物を持っているもの勝ちで、私の保有株も遂に恩恵から外れましたw
NTTとKDDIが保有株だと恩恵ありですが、逆に下落している銘柄が多いので本日は上げ下げで私の持ち株は若干マイナス。
外国勢が買う相場で1兆円企業は重くない
外国人投資家は数百兆円の時価総額をもつ米国企業でさえ数%連日で動かすことがあるので、日本株であれば10兆円企業以上がちょっとしかなく、有名企業で1桁兆円なので外国人投資家からすれば上昇させるのに軽いです。
逆に外国人投資家からすれば5000億円企業程度でも時価総額が小さいと感じる可能性があり、1000億円以下とかは日本株リサーチ部門を独自に持っていないと買ってこないでしょう。
日本株の中小型株も買うようなファンドは昔から買っているので新規買い勢とは考えづらく、今回のように大型株を動かすような王道の海外投資家からすれば日経平均株価、大型株が上がっていくのは当然に思え、日本人だと5000億円の時価総額だと簡単には上がらないとか、1兆円もあるから…etc...では上昇についていけないでしょう。
海外投資家がフローの7,8割を持っている日本株市場において、日本株に動かせないクラスの銘柄はなく、日本トップのトヨタでさえ外国人投資家は簡単に動かせるでしょう。
逆張り投資家は火を吹く
ロング・ショート戦略を個人が使いこなせると思いませんが…
日本の逆張り投資家は出遅れ銘柄を追って、ヘッジやダブルインバースで簡単に日経平均株価を売るので今回の相場では日経平均株価上昇→2倍以上のスピードで損失拡大となり年初でマイナス10%を超える損失を出しているでしょう。
損失を出した投資家はポートフォリオの縮小や、最悪は持ち株を売る状態にまで発展するので逆張りで買われるような中小型株では損失カバーの売りを吸収できているように見えず。
なおかつ、大型株に外国人投資家のフローが来ているので短期勢も動きの大きな大型株にいくことで中小型株は活況がない微妙な状態が続いています。
今回の相場でも逆張りをしていた投資家には恩恵がないので、昨年発生した日経平均株価の高値ブレイクと同じ現象で損失拡大したり、大型株に移行できなかった人は高値追いは基本的にしないほうがいいでしょう。
銘柄のポジション縮小し様子見へ
今回の相場から恩恵を得ている大型株で本決算が次ではない銘柄は一部利確しました。
金曜日にSQを迎えるので、今回の踏み上げ相場はボラティリティ的にはもう少し持続できそうですが日本株だけ世界株に対して独歩高中なので、上がるとしても日経平均株価が36000円後半までと仮定して、今回の上昇相場後にレンジ幅が32000円〜36000円になるか様子見したいのでポジションをクローズしていきます。
昨年に日経平均株価のレンジ圏が上がった後も、スタンダードやグロース市場には大した恩恵がないので今回の日経平均株価ブレイクもプライム市場のみに大きな影響を与えると渋めに見て、今回の相場で上がった銘柄が反落し、落ちすぎることがあれば拾うために待機します。
昨年の1月10日の日経平均株価のPERが12.10倍、今年の1月10日のPERが15.24倍なので来年度のEPS向上を織り込んだとしても割高な印象。