急に日本株が下落し始めた理由
私はひと足お先に利確をブログで報告していて、円高メリット銘柄に振っていたので今回の日銀チャレンジング下落はダメージがないですが、メジャーSQと日銀チャレンジングの双方による下落の理由を分析していきましょう。
まず第一に今週はメジャーSQなので相場は荒れやすいのが前提で不自然な動きはそもそもあった。これは日銀チャレンジングの前にインサイダーがとかではなくメジャーSQ週とはこういうものです。
で、日銀チャレンジングでマイナス金利解除が噂され出したので、市場が思ったより時期が早いことから急速に株が売られて、円高も進んでいますが…
これはオプション市場の動きが理由と言っていいでしょう。
SQ週なのでプットを売っている人は下落時の損失を減らすためには日経平均先物をショートするしかないので、100円刻みでここより日経平均株価が下がったら損失になるから先物ショートで損失が出ないようにするという理由のある売りが増えます。
売る必要がある人が段階的にいるので売りが売りを呼ぶ相場と言っていいですが、現物やファンダメンタルズで考えている人とは全く別で、単純にこのラインを超えて下落することはいけないというシンプルな理由で発動するトリガーなので、SQ週に日銀チャレンジングなどの市場に混乱を引き起こすと、普通の相場よりも影響が大きくなる可能性があるので、実際に木曜相場から大荒れとなっています。
円高に関しては日銀が何もしないという前提で円ショートしていた人たちは、逆に日銀チャレンジングで円高方面に動いたことで買い戻しを余儀なくされて、上の株をショートするのと同じ原理で急いで強制的に円を買い戻す必要があるので一方的に円高が進んでいます。
この仕掛けも何段階もあるでしょうし、長く積み上がっていたものなら崩れるのに時間がかかるので円高方向は長引くのかな?と株より落とし所が難しいと思います。
株式も為替も日銀が混乱を引き起こしたので、落ち着くのは時間がかかると思います。
昨年のYCC政策変更では12月の真ん中から年明けの初日まで売られ続けたので長引くかもしれません。