12月に投資しづらい理由
今年も90%が終了し、遂に12月が見えてきました。
投資の世界では12月の中旬から機関投資家などのプレーヤーが減るので、昨年のように日銀がサプライズを起こすと急落するリスクもあり、決算がないのでファンダでの変動は小さい月です。
しかし、12月の投資はやりづらい。
12月に投資しづらい理由
①損出しで売られる弱い株
税金の観点から12月に損出しする投資家もいるでしょう。
損出しは損している銘柄で行うので、弱いパフォーマンスの銘柄がさらに売られるタイミングで昨年だと日銀ショックから損出しなのか年末まで2週間売られ続けた銘柄もありますw
利益が出ているなら損出しで税金を戻して、来年買い直した方がお得な投資家もいるでしょうが、個人的に損出しや損切りは年末待たずに迅速にするべきと思います。
②IPOが需給を悪化させる
これはIPOが多いかという年による差もありますが、上場は12月に偏りがちです。
昨年は12月IPOが前月の3倍以上ありまして、上場すると資金が吸収されるので全体の資金額がIPO以上にないと規模の小さいグロース市場では需給悪化やIPO以外買われない状態になるでしょう。
今年は11月上場が3社に対して、14社が予定されており、昨年の26社と比べると減少しています。
もともと機関投資家の動きも鈍くなって、多くの投資家が既に来年の投資戦略を考え始めるのであえて12月に大きく投資をする人もいないでしょう。デイトレーダーも流動性のあるところにいくでしょうから豊富なIPO周りが活発になります。
③決算が少ない
11月は決算シーズンなので、ここで業績が評価されて買われます。
12月は決算後で間のタイミングでかといって、日本企業の本決算は3月期が多いので2Qと3Qの間だと業績の強弱が11月にはっきりしているのであえて投資はしないかな?という印象。
売られすぎた銘柄への買いタイミングかな?と思いますが、例えば来年への材料があるセクターとか見直す人が多いでしょう。
昨年末はChatGPTが11月からじわじわ有名になり、早い人は12月からAI株へ資金移動していました。決算がないのでテーマ系は思惑での動きになりますが…
最後に
損出しは12月中にと言われますが、凄まじい強気な銘柄なら-20%でも持っておくべきで、大した理由のない、上昇タイミングを想定していない含み損の銘柄は11月にでも損切りしていいと思います。
どうせ2025年がくるので、2024年中弱かった銘柄がPFに残っているなら心機一転して回転させるのもいいと思います。