MonotaROの成長性が落ちたという話に根拠がない
BtoBの間接資材マーケットで国内首位のMonotaRO
株価が低迷しており、成長性の低下や何か色々が言われている。
銘柄スカウター |
長期の業績推移は未だに伸びており、売上成長はコロナ禍から19.7%→20.6%→19.1%→17.4%と安定して成長している。
利益も25%→27%→6.3%→22%と安定しており、日本企業にはもっと露骨に成長停滞や減益している企業がある中、国内首位のMonotaROで2桁の成長性を未だに維持しているほうが驚きだろう。
業績低迷や成長性停滞ならPERはある程度一定であるはずだ、将来の成長性に対して株価がついているはずなので決算のたびにPERが一定のレンジであるはずだろう。
しかし、MonotaROは本質的には変わっておらず、最近のたいして良くない経済状況でも2桁の増収増益を保っている大型株である。
結果としてMonotaROはコロナ前より低い株価となり、同時にPERも半分程度にまで評価が落ちている。
コロナ前の19年12月期は売上20%成長、利益15.4%成長、
今期が売上17.4%成長、利益22.1%成長なので成長性はほぼ変わっていないだろう。
この企業を見るときに思うのは変わったのは投資家たちであって、MonotaRO自体は業績は最善に近い形で伸ばしている点だろう。
PER28倍はたしかに割高感があるが、成長を継続し高いROEを保ってきた企業に対してなら安いとさえいえる、来期も2桁成長するなら現在のPERからさらに低下し25倍割れになるだろう。
もし20倍程度の株価でほしいのであれば、来期成長も前提に1100円程度で買えればグレートな企業をグレートな価格で買えることになるだろう。
市場の評価だけが下がり続けるMonotaROはリーマンショックを除けば大幅減益さえない企業で安定しており、株主資本を継続的に増やしている。