下方修正がクセになったメンバーズ
2023年10月28日
2023年10月28日
2022年の人手不足+賃上げ、競争激化からメンバーズは業績見通しを達成できていません。
3年連続で2Q以降に業績下方修正をしたメンバーズは米国なら訴えられているレベルですが、日本は投資家が企業に甘いので下方修正がクセになっています。
メンバーズはDX支援の人材をチームで送ったりネットビジネスの支援をメインとする企業です。
週末金曜日の引け後に当期利益を10.5億円から1.3億円へ大幅な下方修正を発表、
ビジネス環境や市場の変化より、中期計画を優先した採用強化を継続しています。
ビジネスモデル的に人数と単価、稼働率でKPIが決まる企業で採用を増やしたら、稼働するために教育を行って実際のビジネス環境へ投入して利益を稼ぎますが、人材獲得競争激化で中途が獲得しづらく、新卒を中心にして前年は業績悪化しましたが、今年もほぼ同じ状況です。
売上自体は大幅な下方修正ではないので、人材を無理やり増やして売上成長を維持するために利益が赤字手前まで低下しています。
ほぼ利益を出すバッファがなく不景気になれば簡単に赤字になるのは目に見えているので、大量採用+事業拡大で売上だけ増加する状況は低金利化時代には良いですが現在だと評価できないです。
22年3月期くらいの下方修正なら増益範囲内でいいですが、23年24年3月期は連続で下方修正から減益になっているので2年連続の減益とROE低下は株価的に相当厳しいです。
利益がほぼなくなったので来期は増益だとは思いますが、PERが114倍になったので多少の増益ならPERはまだ高く、大幅増益に対しては今年も下方修正か?と懸念になるので経営成績が急激に改善するQonQで大幅な改善がないと投資対象にさえならない銘柄になりました。
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