パルグループホールディングスは上方修正無視の売りで安値圏
米金利が世界に侵攻しているので個人的には世界大戦はアメリカ発で起きている気分ですが、金利に押された上方修正したばかりの銘柄があります。
パルグループホールディングスは3COINSで若者の心を掴んで離さない成長型の小売企業で、円高になればコスト安でメリットのある円高メリット系内需株です。
3COINSは300円以上の雑貨を扱うショップですが、行くたびに商品が変わっており、オンライン小売も併用しながら魅力ある新商品が予約の段階で売り切れる拡大続く企業です。
300円ショップなので最低価格が100円均一よりも高く、最低300円なので上にも上げやすいのでお手頃価格内で利益も出る100円ショップと無印良品の中間くらいのイメージです。ターゲットは女性ですが。
今期は2Qで上方修正をしていまして、売上が12%増収の当期利益が25%増益と前年に比べれば大きく成長性は落ちていますがPERが格段高いわけでもないので、MonotaROや神戸物産の成長性が落ちたとはスケールの違いがあるでしょう。
銘柄スカウター |
PERが下がりながら、業績の拡大で株価が上がる業績連動的な株価推移を3年間はしてきました。
過去3年間では現在が最低PER近辺に落ちており、最近の上方修正後に株価が上がっていないことで最安値圏で株価がさらに売られています。
過去5年の最安値は恒例のコロナショック時で業績によるものではないです。
利益率が5.6%→9.6%→10.2%と改善を続けており、
ROEも8.7%→19.4%→21.6%と改善をしているので利益率の改善やROE上昇はPERが平均から上がっていくのが通常ですが、問題は米国金利世界大戦でなければ最高値くらいは余裕で超えれたでしょう。
上方修正に対して初動は買われているのですが、同時で日本株がクラッシュして全面安になったときにファンダ無視で全部売りがされていて、決算で良かった銘柄が売られたので売るという連鎖さえ起きておりパルグループホールディングスの現在の動きは正気とは思えないです。
つい数日までPER17倍だった銘柄が、業績無視でPER12倍まで数日で評価が下がっているので市場の機能は完全に停止していると思った方がいいでしょう。