個別株の投資戦略をいちど考えよう
相場が少し荒れています。
理由は米国の政府閉鎖もあるでしょうし、シンプルな理由なら米国長期金利の上昇は株式にとってはマイナスで、米国から世界的な金利上昇を引き起こすので世界的な株式のイールドスプレッドが縮小します。
投資対象をどうするか
今回は日本の個別株のみを対象とします。米国株は割高過ぎる。
まずグロースかバリュー株ですが、相場が一度再構築して上昇し直すのであれば、どちらかが強くなる可能性が考えられます。
利上げする可能性が低い日本は本来ならグロースが買われるのが自然ですが、バフェットと東証が株主還元こそ至高としたのでまだバリュー優勢が残っているかな?と思います。
しかし、9月で外資はかなりの売り越しをしてきたので今までのように簡単に大型バリューの上がり方が持続するとは思えず、9月末の下落は外資の影響も大きいでしょう。
そうなると国内で盛り上がっていく継続的な資金流入が期待できるセクターを探したい。
岸田首相の国策からセクターを選ぶと
岸田政権の減税による景気刺激策が発表されました。
そこだと半導体、蓄電池、バイオを初期投資だけでなく長期的な生産コスト負担軽減の減税
DXやGXによる効率化
認知症対策の強化
防災や減災
などが政策の際に話されており、研究開発の比率が大きなバイオ関連は減税から恩恵を受けるのかな?と思いました。
蓄電池はEVだけでなく再エネが普及する中で必須の技術で生産コストの負担軽減まで入れた減税なら競争力に期待できます。蓄電池の特許は日本が強いので関連銘柄は将来性の期待ができる。
半導体は引き続きの分野ですが、次世代半導体は材料も含めてテーマ性が高いので金利で短期的にやられても半導体を必要とする製品の方がどんどん増えるので需要は右肩上がりで狙い目はあるでしょう。
国内に半導体工場が増えますし、蓄電池の国内工場が減税で増えるなら工場関連の銘柄も長期的な投資対象とできます、工場向けの人材派遣も期待。
DXは高齢化と人口減少で必要と認識を示しているので、デジタル分野を移民に頼る気はなさそうだなと感じたので、DX関連は引き続き旺盛な投資が入るでしょうから、私はDX関連は投資継続する材料と見てます。
国策として今回名指しされたテーマは
半導体、蓄電池、バイオ、DX、GX、防災減災
ここがテーマ性で、国内投資強化を言っているので関連業界の人材派遣や紹介業は強そうだなと思いますし、多くのプロジェクトが動きそうなのでプロジェクトマネジメントのコンサルも引き続き業績が伸びそうです。
少し気になるのはDXに含まれているのかもしれませんが、AI業界についての言及がなく、AIによる効率性や成長みたいなところはないのかなと思いました。
半導体のところにAIも入っていれば盛り上がったでしょうが、今回の発表からはないですね。
どの個別株をしばらく観察するか?
- MSOL
- マネーフォワード
- サイボウズ
- エフアンドエム
- オムロン
- 日本工営
- 日本ガイシ
- ジェイ・イー・ティ
- テイカ
- LPF
この辺りを観察しつつ、前に取り上げたもともと見ている銘柄もぼーーっと眺めようと思います。
減税なので成長意欲のある企業には追い風のはずなので、利益成長が見込めて国策なところを3銘柄ほど加えたい。