ニッチなサイバーセキュリティ銘柄"グローバルセキュリティエキスパート"
トレンドマイクロやサイバーセキュリティクラウドは自社サービスを展開するのが特徴です。
グローバルセキュリティエキスパートは顧客にコンサルや教育的な感じでサイバーセキュリティ強化を提案する企業で、決算説明資料を読んでいると他の同業とは全く違う面白いポジションだなと気づきます。
決算説明資料 |
まずは主力事業の一つであるセキュリティ訓練サービスと教育講座です。
サイバーセキュリティ人材関連銘柄といってよく、日本はIT軽視が叫ばれていますが、とりわけサイバーセキュリティ分野は重要性の認識からなにから時代遅れです。
国もここの分野の人材育成には苦戦しており、上手くやっているのがグローバルセキュリティエキスパートです。
さらにコンサルサービスもしており、ここは大手ベンダーやコンサルと被りますが、サイバーセキュリティ人材不足で事業拡大が思うようにはいっておらず、トレンドマイクロにいる私の知り合いも引き合いは多いけど待遇はそこまでと言っていたので、専門的に既にやっているここは多少は先行優位があるでしょう。
特にここが注力する中小や中堅企業ゾーンは空いているので、まず大手からのベンダーとは被りづらいです。
利益構成は大きな偏りはなく美しいです。
サイバーセキュリティ関連で教育からコンサル、ソリューションと展開しており、教育とコンサルは狙っている市場や成長性、利益率を見ると掘があるでしょう。
自社サービスを展開している企業は大手を狙いますし、新サービスでも同様でしょう。
他社サービスを導入するSierなども基本的にコスト的にも狙いは大手なので中小中堅狙いで利益が出せているのは当たりですね。
サイバーセキュリティは中小というか、病院や学校まで対応しないといけない範囲が全領域まで拡大しており、中小だからいいや!は通用しない時代なので、サイバーセキュリティサービス自体は収益性が低いと投資対象にしていませんでしたが、周辺分野で高い利益率を出すグローバルセキュリティエキスパートはしばらく注目して見ていきます。
中期経営計画を最近上方修正しており、年率25%の売上成長と同時に営業利益率拡大という過大なミッションを遂行中です。
これを実現する場合の株価は織り込まれておらず、今年予定通りにいくだけで株価は上がるでしょう。
利益率を毎年改善できる企業は株価が大化けする企業の特徴なので、この点も投資先として期待できるポイントでしょう。