信用保証のイー・ギャランティは利益率改善のおばけ企業
過去の業績を振り返っているとリーマンショック時に大きく業績を伸ばしている企業がイー・ギャランティです。
イー・ギャランティは企業間の取引を健全化するために信用リスクをヘッジする不確実性の高い社会でニーズのあるサービスを展開する企業であり、伊藤忠の社内ベンチャーで生まれた手堅い企業です。
リースや金融機関と多く提携しており、企業間取引のリスクを数値化してヘッジする企業なので、普通の金融機関よりも多くの情報を持っており、良い意味での独占状態にある企業です。
リーマンショック付近に急成長しており、8年と9年はまさに成長フェーズという感じ。
ただ、逆に不確実性が減少し倒産件数が減るアベノミクス下では赤字ではないですが売上増加が減り、利益成長がメインになりました。
企業間取引の信用リスクを流動化するのがメインなので、例えば廃業が増えるというのはリスクというよりは正当な引き継ぎや期限を決めて行われるはずで、倒産件数の増加が重要となってきます。
つまり、廃業数に注目するならM&A企業に投資して、倒産件数が高まるならイー・ギャランティという流れが投資家として見る点でしょう。
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売上成長がリーマンショックやコロナ期以外は低調なイー・ギャランティが成長を続けてきたのは、利益率の改善によるものです。
10年前は34%だった営業利益率は今年度は50%と狂ったような高さになっています。
さすがにオービックには及ばないですが高い利益率であり、今期は利益率と利益が両方伸びる状態です。
不確実性の高い地代に強みがあるイー・ギャランティはコロナ以降でかなり割安なPERにまで低下しています。
不確実性で言えば、中国関連の不景気ニュースや不動産ショック的な前触れがあり、欧州は軽いリセッション、米国は債務問題を抱えながらずっと強い経済と爆弾が世界中にあり、日本は現在のインフレにせよ影響を受ける側なので、イー・ギャランティの需要が増加する確率の方が足元は十分に高いです。
不景気過ぎてイー・ギャランティがぶっ飛ぶときは、他の金融機関もぶっ飛んでると思いますw