ビッグモーターから始まりグッドスピードまで不正していた中古車業界でプレミアグループは大丈夫か?
私の知り合いは中古車業界で社長をやっている人の幹部的なポジションだったので、今回のビッグモーターとグッドスピードに共通する不正自体はそこまで驚きではないです。
業界自体に不正が蔓延していた可能性がありますが、独自ポジションを進むプレミアグループは大丈夫でしょうか?
マネックス証券 |
プレミアグループはカーファイナンス企業で、主に自動車周りのファイナンスや故障保証などを展開する企業です。
今期は利益成長が低いですが、売上成長が2割を維持しており高い成長性のある企業です。
中古車のオートクレジットがメインなので中古車の価格が上がるよりは、単純に売買が増える方がメリットがある企業で、中古車業界の信頼が揺らいで取引量が減るようなら業績に影響が出てきます。
プレミアグループ 決算説明資料 |
ビッグモーター以前の最後の業績は絶好調です。
ビッグモーターとの取引量は極めて小さいと記載しており、問題があるなら下方修正が待っているでしょうから、2Qか3Qで下方修正があれば、あっ…となるでしょう。
現在のビッグモーターやグッドスピードに関する共通点は保険金の水増し請求で事故車修理費用を過大成長しているという問題です。
プレミアグループの収入源はファイナンス事業で主にはオートクレジットなどのローン関係です。ここは流通量や金利と関係する部分で、本体価格に対してのローンなので水増しはなさそうだと思えます。
シンプルにプレミアグループのオートクレジットのコストが嫌なら、他の候補がいくらでもあるはずです。事故修理費用と違ってここは比較がしやすいはずです。
2番目に大きい故障保証は、最近だと修理費用が上昇しているので故障保証に加入すれば修理費が抑えられますよというサービスの提供をしており、どちらかと言えば修理をしたくない側の企業であり、破壊するBMの反対側で、不正があるなら故障はしていないと故障を隠蔽することになりますが、壊すより故障していないという方が無理がありそうです。
下請けへパワハラサービスまで展開するBMとは異なり、プレミアグループはSaaSサービスによる支援事業をしており、これはネクステージやBMとは異なり、中小レベルの事業者に対してファイナンスなどの様々な支援を展開するサービスであり、確実にネットワークが広がっています。
中古車業界は横ばいでもライバル不在の空白地帯を攻めるプレミアグループは、行っている事業が明らかに現在の不正をした企業とは異なっており、もし不正をしているなら現在の騒動とは別のベクトルの問題なので、中古車業界不正の継続というよりは、プレミアグループ独自の不正が発見されることになるでしょう。
BMからGSへと不正発覚が広がっていますが、プレミアグループは本質的にそことは絡む要素が少なく、別問題と思って良さそうです。
今回の騒動に絡んで、何も問題が発覚しないようならプレミアグループは良い会社。