逆イールドが発生した国の通貨は強い
よく逆イールドが発生したから景気後退懸念で通貨が下落するという言説があり、2022年からはこれにより米国ドルは下落すると言われていた。
しかし、よく考えて見れば、逆イールドは預金金利を魅力的にし通貨高も合わせれば他国の資金を集めることができるので本当に景気後退するまでは相対強いようだ。
上の画像は対円に対する逆イールド通貨たち。
例えば米1ヶ月金利は5.38%で10年が4.1%となっており、短期金利が大きく上回っている。
Apple銀行が4%の金利とされているが、短期金利が5%なら不可能ではないだろう。Appleは社債を発行すれば高いランクで安定資産だろう。
イギリスは1ヶ月が5.2%で10年が4.5%とアメリカほどではないが逆イールドで、インフレ率からイギリスは利上げが残っているとされるので逆イールドはアメリカより深くなる期待がある。
同じヨーロッパ地域のイタリアは銀行への課税強化で相場を驚かせた。
これがなぜか?だが、イタリアの場合は1ヶ月が3.6%で10年が4.2%と順イールドで銀行は儲かる。
儲かるがゆえに課税強化が出てきたのだろう、イタリアは他国より良い状況にあるのだろう。
オーストラリアは1ヶ月が4.1%で10年も4.1%でフラット化した。
今回のグラフでは一番下にいるのは、逆イールドではないからだろう。
10年から先は順イールドなので通貨はさておき、環境は良い。
カナダは1ヶ月が5%、10年が3.6%でまあまあ高いが30年は3.5%なのでアメリカよりも酷い長期の逆イールドもある。
スイスは1ヶ月が1.6%で、10年が1%となっている。
スイスはもともと資金の逃避先で、円とフランならフランに流入している。流出しているのは円だろう。
日本が目指すべきはスイス的な政策だろう、日本が利上げすれば長期金利はスイスのように下がると思う。とういか日本が利上げすれば相場は混乱して貿易収支の大改善で円高スパイラルになるかもしれない。
多くの国の通貨が逆イールドとなっており、短期の資金を安く借りて、高い長期の金利で運用できる国は日本と+数国くらいしかない。
主要なヨーロッパ諸国ではイタリア株が1年ではもっとも上昇しており、短期金利が安い順イールドが発生している国は株式のパフォーマンスが高い。
企業にとって良い状態なのは順イールドの限られた国で、利益がどうこうでなく資金が株式に来やすいのでモメンタムが発生しやすいのだろう。
バフェットのように日本の円でお金を借りて、日本株に投資しつつ手元現金にすればドル→円ではなく、単純に円のみが発生したことになる。その利益や配当はドルに行くので、本質は円→ドルかもしれない。
今回は対ドルで見てもしょうがないので、逆イールドが発生した通貨を対円で見てみた。
