税収減で利払い費が120兆円超えのアメリカ、債務上限問題の解消程度でなんとかなるの?
アメリカの利払い費は9000億ドルらしい、いつの間にか国防費を抜いていた。
6月の債務上限問題のときに問題視されたのは短期国債の借換の資金がないという点だった。
アメリカの利払い費はこの5年で急激に上昇している。
利上げをしているから更に上がるだろう、利払いは債権国である中東や中国、日本に来るのだろうが別に問題はない。
他方で同期間のアメリカの税収だ、GDP上昇と個人消費の熱狂で税収は増加していた。
足元では税収は低下しており、弱い経済の兆候は見え隠れする。
米国は増税の議論をしないといけないが、日本同様にスタグフレーションと言った状態だ。
アメリカの利払い費だけ取り上げて危機だ!はおかしいので、政府の総支出を見てみよう。
コロナで2回大きな支出をしている。そこから一時は減少して、どこかで拡大を始めた。利払いだろうか?
ただ、今年は債務上限問題があったので現在の最新データでは増えていない!
ただ、アメリカは現状だと社会保障に次いで利払い費という序列になるので、必要で削れない歳出が増えるのは日本同様に政策の問題になりえる。
失業者や雇用は守られるのは当然だが、軍事の方で問題になるだろうか、アメリカは軍事費を増やせないから日本が増やすと考えるの自然的だが、アメリカは増える利払い費に対してのアンサーがインフレ低下で何としても金利負担を下げたいというところだろう。
インフレの長期化をやたらと嫌がっているなと疑問だったのですが、放置すれば高い金利が利払い費の増加を続けるので、いまはインフレが低下トレンドなのに利上げをまだ残しているのは何としても潰したい、再インフレが嫌なんだろうと思える。
いま市場が求めているアメリカがリセッションしないで、インフレが落ち着くというのは投資家にポジティブな内容だなと思っていたが、金融引き締めからの正常化を無傷でできる点でアメリカ政府にポジティブな内容だったようです。