インフレ率と政策金利の差が株価の明暗をを分ける説
最新の政策金利とCPIの高さを比較すれば、日米独中の株価比較で面白いものが見えるのでは?と好奇心で調べる記事です。
日本
CPI 4月 3.4%
政策金利 -0.10%
米国
CPI 5月 4%
政策金利 5~5.25%
ドイツ
CPI 5月 6.1%
政策金利 3.25%
中国
CPI 0.2%
政策金利 3.65%
差で見ると、日独はインフレ率の方が高い状態
米中は政策金利がインフレ率より高い状態
各国の主要指数を並べたチャートで変化率を比較
上から
①日本株 +30%
②ドイツ +12%
③米国 +1.4%
④中国 -2.9%
テクニカルリセッションしているドイツ以下の米中がきになるところですが、経済が安定成長している日本がインフレ率と政策金利の差もあることから上昇していることが自然と見えます。
いまのインフレ率と政策金利で年初来で見るのはズルじゃないか?と思われるでしょうが、答えはシンプルでデフレに近づく中国株が弱いままで、インフレ率は高い状態で継続しているが低い金利で据え置き続けた日本株が上がっているのが良い証拠。
例えばですが、日本が途中で利上げして株価が低下していれば、インフレに対して利上げしたことが株価を押し下げたと証拠になるわけです。
ヨーロッパ=ドイツは利上げしているが、幅が0.25%とゴールが見えており、インフレ率の方が高い状態での利上げ幅縮小が株高を継続させた。
小幅でも利上げが継続していけばドイツ株を苦しめると考えるのに役立つ。
中国が利下げすればインフレ率が低いことから自由度が高いのでは?と考えることもできる。
日本株と米国株はもう少し検討すべきだと思うので、例えばTOPIXとラッセル3000など一部の銘柄の影響を小さくして比較すれば面白いが、ナスダックを使えば上位数社のハイテク株による影響が否めない。
どちらにせよ、利下げというカードがある米国と中国はインフレ率低下後に打つ手があまりなさそうな日独と比べれば、ここから先は逆転するんだろうと思える。
実際に米国はインフレ率低下で利上げ観測がされており、これがナスダックを押し上げている。
今後の世界株の動向を予想するのは大変だが、打つ手がある米中は日本株より注目できそう。
あの規模で年初来+46%のAppleはおかしいw